桃の摘果で我思う───こんなの初めて……。カメムシである。カメムシが桃の実を食い散らかして、えなりの「だってしょうがじゃいじゃないか!」のレベルを遥かに超えている。いつもなら選び放題、選り取り見取りのはずなのに。残す実が選べなくて、今日もサヨリは元気です(笑)
「これは、あかんわ。横でも上でも残すでぇ?」
「しゃぁ~ないなぁ……」
桃の実は下向きを残すのが基本である。上向きの実に袋をかけると、袋に雨水が溜まって実が割れる。だから下向きの実を残すのだが、カメムシは日の当たらない実ばかりに悪さしていて、被害の多い木はお手上げだった。必然的に上向きでもイケると判断したら残さざるを得なくなる。にしても……臭い……。
何となく畑全体がカメムシ臭いのだ。滅多に見ないカメムシなのに、遭遇する場面が多発する。チャバネアオカメムシ、ツヤアオカメムシ、クサギカメムシ……全部おるやん!? 全カード、コンプリートしてるやん? てか、カナブンかいな? ガンタンクかよ? カメムシのがたいもいい。それを見つけてはプチっとな。お陰で僕の手袋が生物の兵器のようになる……臭い。カメムシは自身の臭いで失神するという。その香りが手袋に染み込むのだから、僕だってただではすまない……やっぱ、臭い。
「今年は去年の96倍なんやって」
「96倍って100倍やん!」
嘘かホントか、謎の情報筋からの話。ソースは不明なのだけれど、令和6年度病害虫発生予察注意報第1号が発令されたのは事実である(5月1日)。つまり、今年は前途多難なのである。だって、そうでしょ? そんなの、うちの畑だってただじゃすまない。去年の96倍も茄子にカメムシが襲来したら……茄子の実が無くなってしまう。こりゃたまらん! なのである。今年は春から嫌な予感が働いていた。だから、カメムシトラップは仕込み済み。

ペットボトルに穴を空け、その中に焼酎とジュースを入れるとカメムシが捕まるらしいのだ。夜にライトを設置すれば、かなりの効果が得られるというのだが、面倒なのでライトはスルー。状況を見てから考えよう。ちなみに、カメムシは夜行性で光に集まる習性を持っている。

焼酎は、2024年4月19日に買いに行った。この春、屋島にオープンしたダイレックスの偵察を兼ねて。僕は〝お酒はちょっと……〟な人である。アルコールを飲むと死んでしまう。だから、アルコールを買うなんて滅多にない。だから、酒の場面に慣れていない。でも、じいさんだから買えるよな? 当たり前のようにレジで焼酎を差し出すと
「年齢認証お願いします」
つーて……
「え?(嬉しいやん)」
なのである。目の前に〝成人ですか? ちゃいますか?〟そんな感じの用紙を出される。娘くらい年の離れた店員さんに、差し出された二択の用紙に脳がバグる。そんなの、この面を見りゃ分かるやろ? エロサイトでもあるまいに。てか、キャバクラかい? と、一瞬思う。いうーて、ここは定番「いくつに見える?」とでも返せばよいのか? それやる意味が分からない。
ダイレックスは酒が安い。つまり、酒目的の客が多いのに、全員にこれをやるのだろうか? それって、時間の無駄じゃない? 一ヶ月ほど前から、その体験が心の隅っこでくすぶっていた。どう考えても……店員さんだって面倒でしょ?
今日、焼酎を切らすと死んでしまう友人と会った。話ついでにそのネタを振ると
「当たり前やん。普通やで」
その返事に絶句した。いつから、そんなルールができたのか?
「どっから見てもお前は少年じゃねぇ! 時間の無駄やん! 店員さんが可哀想やん!」
と僕は反論。すると、衝撃の言葉が帰ってきた。
「店がそれやらないと、警察に通報されるで。客から!」
「なんで、お客が通報すんの?」
「……知らんがな」
笑劇だった。嘘かホントか事実なら〝察する〟という言葉は、もはや死語だと僕は感じた。でもやっぱり、自分が店員さんの立場なら、このひと手間は負担だわ(汗) ところで80年代には定番だった、マックの「ごいっしょに、ポテトはいかがですかぁ?」つーの。あれは今でも健在だろうか?
コメント
僕も下戸で酒類に関する知識がないので、一般常識を知らないときがあります。その焼酎、“あなたにひとめぼれ” も初めて見ました。意中の人がお酒好きなら告白用に使えそう。 カメムシ用に使っても上手くいくといいですね。
ほんと、そうですね。
一番安かった焼酎にひとめぼれしちゃいました。
今のところ、カメムシゼロです(汗)