ほっともっとのメニューには表もあれば裏もある。ほっともっとにはチャーハンというメニューが存在する。ネットで仕入れた情報だ。どうやって注文するのだろう。店員さんにダイレクトアタックすればよいのだろうか…。行きつけのほっともっとの店員さんは白人女性だった。美人だ。
イケメン、イケジョという言葉でボヤかされている日本だけれど、それじゃない。本物の美人さんがレジに立っていた。初めてのお客さんは必ず二歩下がる。そして一瞬黙る。弁当を買いにきたはずなのに、その目的が大きく変わる。彫りの深いブロンドヘア。青い瞳が銀幕から飛び出してきたかのようだった。傍から見ればコントなのだろうな。
カラアゲベントウ、ワン、プリーズ?
で分かる?
誰もがヘンテコな注文をする。それを見るのは楽しかった。ソフィーマルソー系美人は日本語ペラペラだったのだ。「から揚げ弁当、おひとつでよろしいですか?、わかりました。から揚げ弁当ひとつ入りまーす」。その日本語にカタカナ表記は似合わない。「よろしかったですか?」と言わないところで好感度が更にアップする。そう、これが本来のオーダーだよ。
しかし、今日のチャーハンは難題だった。裏メニュー…知らないよね。日本人が意地悪するようで気が引ける。出直そうか…そう思い引き返そうとクルリと回れ右すると、自動ドアの隅っこに「チャーハン」のメニューが貼られていた。
あった、チャーハン!
僕はさらに180度回転する。そして自動ドアのメニューを指さしソフィーへオーダー。
チャーハン出来る?
「かしこまりました。チャーハンひとつ入りまーす!」「かしこまりました」て。誰が日本語を教えたのだろう…もしかして、日本語以外話せない人なのかも知れない。僕は目的だったチャーハンを片手に愛猫サヨリの元へとペダルを回した。
ほっともっとのチャーハンを試食
ただいまぁ~。ほっともっとのチャーハンだよ。ATフィールド全開だからサヨリちゃんは手も足も出せないよ
何にでも興味を示すサヨリちゃん。ビニール袋に入っているもの全てが興味の対象なのだ。犬でも猫でもそれはどこでも同じでしょう?。猫にピッタリとマークされる中、とりあえず写真撮影を決行する。今はフタがあるから全然大丈夫だ。
フタをあけても大丈夫ではない。から揚げが入っている。カリカリ以外食べさせた経験はないのだけれど、コロッケや揚げ物に対する執着心が強い事が分かっていた。あれだ…怪談の化け猫も油を舐めるって言うのだから、江戸時代から猫は油が好きなはず。ちょっとした緊張感が走る。シャッターを切りながら、僕はずっとサヨリちゃんに声を掛け続けた。
こっち向いて、可愛いねぇ~、あら、可愛い。
この顔を可愛く無い…
ライス、ハム、タマゴ、刻みネギ…鶏のからあげ。ほっともっとのチャーハンは外見上はチャーハンだった。チャーハン意外の何ものでもなかった。ただ、チャーハンがチャーハンと呼べるのは、中華味でなければならない。僕の中でそのハードルは割と高かった。
プラスチックのスプーンでライスを掬う。背中に何か大きな物体が張り付いた。あっ、サヨリちゃんですか。首を振りながら猫の動きを止める。一気にスプーンを口の中へ。猫との暮らしの中で最も危険な時間の始まりだ。気を抜くとやられるのだ。気をつけろ!。
口の含んだ米粒が広がる。そしてハムの辛味がライスの味を引き立てる。タマゴの存在感も十分でネギのアクセントも申し分ない。さすがは大手弁当チェーン店。コンパクトにまとまった味だった。がしかし、その味は僕のイメージと大きくかけ離れていた。
うん、これはチャーハンではない!
チャーハン。すなわち炒めた飯。それが炒飯で中華料理。ほっともっとのチャーハンは大陸の味を感じなかった。中華独特のあの味がない。その味はチャーハンではなく焼き飯だった。焼き飯としてなら満足していただろう。普通に美味しいのだから。しかし、チャーハンとしてなら話が変わる。味覇(ウェイパー)で味付けすればチャーハンになるのに。その点だけが残念だった。
コテコテのチャーハンを求める方にはおススメしないのだけれど、美味しい焼き飯をお望みでしたらおススメです。普通に美味しかったのだから。ほっともっとだけに今回は期待値が高すぎたようです。
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