事業復活支援金のはずが同窓会

アルコール類
雑記・覚書き

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───さて、本題に入ろうか?。

中学、高校生時代の仲間集う5月の末。キンキンに冷えたビール、酎ハイ、スナック菓子、なぜだかフルーツ。やることは決まっている、宴会である、本題は遙か彼方。

───へいへい!復活の日しないのかい?。

本題とは、事業復活支援金のオンライン申請の相談だった。相談と呼ぶにはフランク過ぎた。プシュッ!。その音だけで場が和む。緩い空気がその場を支配する。そして始まる昔話。その感激を縫って軌道修正を試みる。

───出来んかったら、出来んでもええわ。

出来んかったら辛いやろ?。

ごっりと資料を眺めて指示を出す。はい、スマホ開いて申請画面にログインして。途中まではイケたやろ?。

───もう、何度入ったか分からへんわ。

さすがは手慣れたもので、僕よりもフリック入力が速い。資料さえ揃っていたら30分で終わるだろう。この前にも数件ほど相談があって、そこは経験済みだった、ボランティアで。もうね、昭和の人を舐めてはいかんぜよ。こういうの出来ないから、スキルもスペックもへったくれも無いから、イラッとさせて辞退させる魂胆なのかと勘ぐってしまう。電話もダメ、役所もダメ、商工会議所もダメ。愛の不時着が僕のところって…。

───入れない!、終わった。

何度かチャレンジしても入れない。膝の上の愛猫サヨリが不安げに僕を見上げた。何でだろうね、サヨリちゃん。日頃の行いが悪いおじちゃん達なのかな?。スマホ画面を見せてもらうと───アクセス集中状態だった。

───今日はダメなんか?。

それは無い。

ここと同じような光景が、日本全国津々浦々で繰り広げられている証拠。全国の個人事業主の皆様、お疲れさまです。僕らは宴会しながらログインの機会を待つ。10分おきにログインチャレンジ。3回目に成功した。

───人は30分で別人に変わる。

酒は飲んでも飲まれるな。目の前でご機嫌さんがゾンビのように増殖してゆく。アルコール・オブ・ザ・デット。アルコールの前で理性とやらの効力は無いらしい。滑り出した舌は、ドリフトしながら弧を描く。えーそっちの話題?、頭ピカピカじゃん。

───昔話が一気に加速。

「あの人は今」的な懐かしの人物の今なら、是非とも訊かせてくれろ。浮気、不倫、離婚、頑張ってます!。様々な人生が酒のつまみ。ドラマよりも波瀾万丈。要所要所でスマホの向こう側から本人登場。そうなると事業復活支援金の話は何処へやら。

───元気だった?、今、何しょんな?。

数人の宴会が、ネットを通してオンライン飲み会になり、ウェブ同窓会となる。散々笑って、散々盛り上がる中、相変わらずサヨリさんは僕の膝の上でゴロゴロしていた。本当によくできた猫だと思う。可愛いの暴力を存分に発揮し、散々みんなにも誉められた。それは、可愛い過ぎて顔認証出来ないレベルだった。

───ところで、事業復活支援金は?。

シンデレラがお城からガラスの靴を落とした頃、ご機嫌ゾンビらが我に返る。ここへ来た目的を思い出す。いやいや…3時間前に申請終わってるから、二週間後に結果が出るから、そろそろ僕も寝たいから。

参加者全員を見送って、メールチェックの中に個人会社の事務員さんからお礼のメールが届いていた。キチンと申請が出来ていたようで、入金も確認出来たとの事だった。

ホッと胸をなで下ろす。

───でもね。

正直、オンライン申請は止めて欲しい。確定申告のように会場に希望者を集めて実施しなければ、僕ら世代にはオンラインは結構キツい。今回は楽しくやれたけれども、もう一度となれば億劫にも感じるだろう。申請の通過を願いつつ、僕は缶チューハイの口金に指をあてた。

あ〜楽しかった。

───皆の未来に乾杯!。