我がまま、気まま、ありのまま。身勝手の極みを会得した猫。それは、人間にとって特別な存在とも言えるでしょう。『猫かわいがり』という言葉どおり、人間は必要以上に猫を甘やし可愛がります。
私たちにとって、愛猫が食器を割ったくらいどうでも良い事なのです。「しょうがないなぁ〜」このひと言で事件は一件落着で示談成立。そこに東山の金さんが入る余地などありません。
ですが、事件の犯人が人間だったら。割れた食器が猫の持ち物だったとしたら話は別。徹底的に責められます…マイキャットに。そんな悲劇が先日起こりました。
アレは悪夢でした。日曜日の夕暮れ時。私はうっかりサヨリさんのグラスを割ってしまったのです。わざとではありません。神様に誓ってほんとうです。グラスが割れる瞬間の時が止まる感覚が未だに忘れられません。ほんの数秒、時間が巻き戻ればと何度も思いました。
いつもなら晩ご飯まで寝ているサヨリさん。今なら完全犯罪も可能だと思いきや、こんな時に限って起きていやがる。現行犯逮捕だニャ〜です。ゆっくりと割れたグラスに近づいて、しばらくグラスを中心に円を描きながら闊歩。名探偵コナン君を気取ります。
現場を把握したら、私の前に姿勢良く座り微動だにしません。 天の道を往き総てを司る男。凛とした仮面ライダーカブトのような出立ちが素敵です。
咄嗟に「すんまっせん、すんまっせん、すんまっせーーーーん」と土下座の勢いでプラスチック製のお椀にミルクを注ぎ、愛猫の前に差し出す私。ディラン効果で脳内に流れるBGMはテーマ・オブ・半沢直樹。緊張感が走ります。
いつもなら寝起きのような目をしているのに、この時ばかりは鋭い眼光が止まりません。猫は誰とも目を合わさない習性を持っています。目を合わせるときは戦いの意思表示。「今夜のミルクはどうするおつもり?」。そう、責め立てられている気がしないでもありません。いわゆる、激怒プンプン丸。
まさかの品切れ、でも、代わりのグラスが2つの意味で優秀だった
サヨリさんのおきにグラスはワッツで購入したものです。その前にダイソーやセリアへも足を運びました。ですが、背が高くて猫の頭が入るという条件をクリア出来ず、3軒目のワッツでようやく見つけたレア・アイテムです。
「猫の食器くらいで」とも言われそうですが、この夏、最後までミルクを飲んでくれない問題が発生。少しだけミルクを残し、私に何かを訴えかけるサヨリさん。食器を傾けてミルクのかさを上げると飲み始めます。
それが毎回続くので、最後まで飲める形状を考えていたらブランデーグラスへとたどり着きました。♪これでおよしよ〜…石原裕次郎が回しているアレです。昭和の良き時代が思い出されますね。
やはりレアはレア。御目当てのグラスは、ワッツから姿を消していました。最悪のシナリオ。デットエンドで膝がガクンと折れ曲がる瞬間、目に飛び込んで来た別のグラス。前のよりも背が高くてオサレさん。何に使うのか知らないけれどコレは買いです。
早速持ち帰り、ミルクの時間にジャーーーンと出してみると、サヨリさんのウケも上々。ミルクを飲み切った顔も得意げで、誇らしげで、満足げ。これで一安心。猫の倍返しの危機からも脱出できたようです。
ここだけの話。破れたグラスに比べて新しいグラス。ミルクの入る量が少なくなりました。サヨリさんは気づいていないようなので、それは墓場まで持っていく秘密にします。
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