箱罠設置!猪の魔の手がすぐそこに。

箱罠
自家菜園

───とんでも無い事になった。

パンプキンカボチャ畑の向こう側、昨日まであった筈の茂みが消え去り、あってはならない鉄の塊が配備された。違和感というより嫌な予感。対猪箱型決戦兵器、アニマルトラップ、箱罠はこわなである。ついにここまでいのしし襲来。パターン青、第一種戦闘配備が敷かれる未来があるなんて…。

だから畑は面白い。

───ちょこっと物件の視察しよ。

猪の箱罠

除草された土地に置かれた箱罠は、新築一戸建て住宅の様相で、新たな入居者を待ちわびる。永久的に、敷金、礼金、家賃、身代金みのしろきんなど一切不要。今ならなんと!米ぬかサービス実施中。手続きも簡単で箱の中に入るだけ。ご家族連れでご見学下さい。高松市鳥獣対策協議会からのお知らせでした。

そんな感じである。

───箱罠に 入れば 明日は牡丹鍋ぼたんなべ

この箱に一度入ると牡丹鍋にされちゃうから気をつけな!。なぁ〜に、悪い事は言わない、簡単な事だ。このエリアから手を引いて静かに山へおかえりなさい。そう強く思いながらも、人気ひとけの少ない早朝深夜、畑に出ないと心に決めた。出会って秒で猪突猛進ちょとつもうしんされたら怖いもの。昨日だって、「猪に襲われた男性が怪我」って、四国新聞に載ってたのだから洒落にもならない。明日は我が身なのである。

───曰く、山のマフィア。

行く手を阻む者、それが誰だろうと許さない。ウリ坊に指一本でも触れたら只じゃおかない。その罪、地球よりも重い罰、何よりも重い極刑。鉄柵てっさくをなぎ倒しサツマイモを堀り起こす。スイカも、トマトも、胡瓜きゅうりでさえもロックオンしたら逃しはしない。家族以外の者には何を考えているか伝えるな。出し抜け、人間を!。それが彼らの家訓である。

───つまり、強敵。

胡瓜、トマト、スイカ、トウモロコシにサツマイモ。どれもこれもがこれから本番。彼らにとって、僕の畑は格好のターゲットなのである。そんな彼らが起こした伝説は数知れず。何時間でもレクチャー可能、知ってるだけで白米三杯食べられる。島から島へと海を渡り、分厚い皮膚は有刺鉄線を物ともせず、あの巨漢で木に登る。ワイルドボアは驚異の身体能力の持ち主なのだ。

えっ、猪が臆病で慎重派だって?。そこの畑を見てごらん、リラックスした猪がふつうに転がってるよ。逃げる気配すら感じさせない。何だろ?、進化して猪八戒ちょはっかいにでもなったのかい?。猿と河童とお坊様はお元気ですか?。

───そんなのに勝てるわけがない。

猪はゴジラや台風と同じ自然災害だと僕は思う。こんなのうちの柵では防げない、ズバリ強化が必用だ。けれど、予算もなければ、時間もない。心の余裕さえ何処にも無い。悩んでも仕方ない、心配したってどうにもならない。今はただ、最終兵器に託すのみ。夢じゃ無い、託すのは希望である。

───期待半分、諦め半分。

せっかく畑に来たのだからと、矯正、剪定、防虫、切り戻し。黙々とその日の作業を行った。今日の実入りは胡瓜が二本。トマト収穫第一波は週末あたり、明日は茄子が採り頃だろう。1ヶ月出遅れの畑だけれど徐々に形になってきた。8月になれば良い感じになる事だろう。

そこで猪にやられる未来ってどうよ?。

───猪が来たらどうする?。

割と訊かれる質問だけれど、その実、襲われても構わないとも思っています。だってそうでしょう?、そんなの格好のブログネタじゃないか!。

その恨みだけで記事10本書ける。


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