「暑いね、サヨリちゃん。」
「暑いですよ、おトトさん。」
「どうでも良いけれどサヨリちゃん。僕をジブリアニメに出て来る見方によっては少し怖い大きな妖精みたいに呼ぶのは止めてくれないか?。僕はキミのお父さんだ。」
「貴殿の胸、しかと受け取った!。」
「武士かっ!。」
「でも暑いですね、チョンマゲ桂も、こう暑いと被ってられませんよ。この前行ったでしょ、中谷さんとこ。ボクはお試せなかったのですが、ひんやりクールストーンというのが気になって仕方がありません。ここ(事務局)にはクーラーという文明の利器も無ければ、窓すら無いのですから。サウナ大好きお父さんの体感温度と一緒にされては困ります。ボクの暑さ対策も考えて下さい。」
「それは考えていたよ。考えないとサヨリちゃんは夏の間、ここに来れなくなってしまうもの。それは、僕が寂しいよ。」
「お父さん、コレ見て下さい!。『ひんやりクールストーンに寝転ぶねこちゃん』って記事の写真。メッチャ良さげなのですよ。」
「良さげだよねぇ。肉球のワンポイントも光ってるねぇ~。写真が使えないのが残念だけれど…。でもね、僕には心配な事が一個あるんだよ。」
「ニャンですちゅか?。」
「かわええ~。
おっと、お父さん、どこかへ行っちゃってたね。この写真の写っているニャンズたち、標準サイズだと思うんだ。」
「それがどうかしましたか?。」
「標準サイズでこの感じ。サヨリちゃん、自分がどうだか分かってる?。」
「何がですか?。」
「キミさ、大きいの。結構なビックマックサイズなの。果たしてひんやりクールストーンがキミの容積を受け止めてくれるのだろうか?。それが酷く心配なんだよね。」
「・・・。そうですね。ボクはみんなから『きゃ~大きいぃ!』って言われてますものね。それは自覚がありました。でも、それを言わないのは、お父さんの優しさなのですよね。『お父さんの半分は優しさで出来ている。』みたいな。(ゴマすりすり…。)」
「お父さんはバファリンでは無いのだけれど、一度、お試しする必要性はあるだろうね。」
「お天気予報では、明日は35度くらい気温が上がるそうです。これは全ての猫達にとって由々しき問題です。由々しき問題なのです!。」
「心配しないで、サヨリちゃん。明日はお父さん、朝から晩までお仕事に行っちゃうから、サヨリちゃんは自宅勤務だから大丈夫。思惑が外れたね。ふふふふ…。まぁ、タイミングがあれば、中谷さんちへお試しに行こうとは考えているのだけれど、明日は家でお留守番です。」
「さっきのバファリンは撤回します。お父さんはビチクソ丸でした。」
「だ・か・ら、ビチクソ丸ってなんだよ!。」
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