豚汁が恋しくておくどさんへ寄った。入口の看板を見てメニューは決まった。
- 本ズワイガニおこわ(中)
- とろっとなめこ豚汁
- 玉子焼き
───松山千春かぁ〜
季節の中で(1978年)───百恵と友和のグリコアーモンドチョコレート、甲子園の入場行進曲…店長とは良き友人になれそうだ。漠然とそんな気がした。

友だちにはなりたいけれど、頭の中で料金を計算して店を後にした。
戦うのは今じゃ無い。おくどさんの決戦は金曜日じゃ無くて水曜日。毎週水曜日は全商品3割引の日。いつものアジフライ狙いなら水曜日は避ける日。何だかんだでまだコロナ禍。普及不要な混雑は避けたい。
───そしてアジフライは揚げたてじゃ無ければ意味がない
水曜日の客が空いた時間。つまり、午後4時前後。頼んでもアジを揚げてくれた試しが無い。「売り切れました」って言われる。他の時間帯はもうね、おくどさん・イズ・デットで人だかりが恐ろしい。
───でもね、今回のチョイスには芽があった。
だってそうでしょう?、おこわと豚汁。揚げて、焼きたて、出来立てを望む料理じゃ無いのだから。明日の昼食は16時で決まり。この時間帯は確実に空いているから。ちなみに17時を回るとお客さんで混み合い始めるので要注意。
───どんだけーってくらいの大賑わい
値引きにかまけて気を抜くのはまだ早い。
おくどさん 本ズワイガニおこわ&とろっとなめこ豚汁

───予想どおり午後3時代のお客は少なかった。
四角く黒塗りのお盆を手に取りレジの前まで一気に進む。「おこわ中と豚汁と玉子焼き。あっ、普通のね」お会計は700円、三割引きで490円。消費税を加えて539円で、ほぼワンコイン。本丸はとろっとなめこだけれど、先ずは本ズワイガニおこわから頂こう。

───カニが見えない
マックメニューと同じか?。写真を撮りながら嫌な予感が走る。おこわから見える世界に本ズワイガニの気配が無い。めぐるおこわの中で、僕は何を見つけるだろう。出来れば本ズワイガニを希望したい。
口に含むとほんのりとカニの気配を感じる。上品で無くてもええよ、もっと来い!。多めにかき込むと、いた、いた、舌先が捉える本ズワイガニの存在。カニの舌触りのホッとした。見栄えからの予想よりもカニは多く隠れていた。
───これなら(大)を頼むべきだったかな?
味もしっかり着いていた。安全策で玉子焼きを頼んだけれど、これなら本ズワイガニおこわととろっとなめこ豚汁で十分満足できる。とは言え、合計価格の差が薄いのだから、この三品でやっぱり正解。
───次は本丸の豚汁へ箸を伸ばす

おくどさんの豚汁は試食済み。けれど、とろっとなめこ豚汁は初めてかも知れない。豚汁の中に箸を入れると具沢山なのがわかる。玉ねぎとニンジンの主張が強かった。僕は豚汁に入る定番食材が好物なので、玉ねぎもニンジンもウェルカム。
欲を言えば、ごぼうと、大根と、里芋の潜在感が欲しかった。白味噌仕立ての味噌汁は具材の出汁も出ていて美味い。ほっともっと、松のや、すき家などの全国チェーン店の豚汁とは別格だ。食堂の豚汁は美味いね。
───冬になるとおくどさんの豚汁が恋しくなる

玉子焼きは安定株で、いつも同じ味が提供される。もう一品欲しい時は決まってこれだ。本当はご飯と豚汁だけで満足だけれど、
───どうも、見栄が邪魔するんだよね〜
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