釘も使わずパレットすのこを本棚に

釘も使わずパレットすのこを本棚に
火曜日(レビュー)

釘も使わずパレットすのこを本棚に

───火曜日はレビューの日

 辞書から始まり、小説、専門書、絵本、コミックスに至るまで。読者の方々から書籍をもらう。その中には、とある公園のパンフレットまで。そのすべてが、小説の肥やしにしてください。書き手冥利に尽きる贈り物に〝ありがとうございます〟の言葉しか僕は知らない。それが、まぁまぁのボリュームになれば、本棚の選択肢も視野に入れて、今日もサヨリは元気です(笑)

 とはいえ、本を並べる場所は重要である。理想は僕のデスクの上だ。その場所が鉄板であり、そこ以外に置くのなら段ボール箱の中と変わらない。だって、そうでしょ? 事務所にいるとき、僕はその方向しか見ていない。だったら、目の前に並べるのに決まってる。───でも、本棚はヤバいのだ。

 僕のデスクは大きいから、大きな本棚を置けばいい。大は小をかねるのだ。でも待てよ、地震が来たら? その時は、僕に向かって絶対倒れる。それがとても嫌なのだ……。もっとこう、簡単で安直なガジェット。そんな都合のよいものありませんか?

 漠然と考えていたのは、デスクの上にブロックを置いて、その上に板を置く。今のところ、二段分あればこと足りる……けれど、ブロックを縦に置く? 地震が来たら不安定……却下である。だったらレンガは? これも同様の理由で却下。まぁ、取りあえずホムセンに行こう!

 そんなぶらり散歩でホムセン(DCMダイキ)で出会ってしまったパレットすのこ(4枚打ち)。木製の小さなパレットのサイズ感にひとめぼれ。パレットの板のすき間に板材を差し込めば、ジョジョ立ちくらいしてくれそうだ。

 さすれば板が必要だなぁ。板材コーナーで手頃な板を探してみると、ジャストサイズの板を発見。アカシア集成材(910✕200)と書いてある。問題は、板と板との間隔だった。どんなに気に入ろうとも、本が入らなければ意味がない。赤いリュックから〝あくたの死に際〟を取り出して並べるとジャストフィット。僕の不安要素が消え去った───つまり、買いである。合計金額は本棚と同等だけれど、こっちの方が断然好きだ。持って帰ってすぐに組み立てた。

 構想半年、制作二分。

 イメージどおりの出来栄えだった。読書家の人からすれば、本の数など屁のようだろう。けれど、一冊一冊の重みが違う。この本はあの時の。この本はあの人からの。こんなメッセージをもらったっけ。本を包み込むように、本の中身とはまた別の異次元の情報が詰まっている。本を開けば付箋に書かれたメッセージがあったり、絵葉書があったり、想い出があったり……外から決し見えないポカポカも。そこから新たなインスピレーションだって受け取れる。

パレットすのこを本棚に

 普段はここに、アイディアを書いた付箋を貼っているのだけれど、そのまま写真に写せば相棒の気苦労がまた増える。なので、極秘メモは取り除いてからの撮影である(笑)  これなら、あと二段くらいならイケそうだ(笑)

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