2024年5月7日(晴)
今期最後の種まきをした───よつぼし苺である。苺はランナーと呼ばれる茎を伸ばして、己の分身をつくり出す。それを太郎さんと呼んでいる。太郎さんから伸びたランナーは次郎さん。次郎さんから伸びたのは三郎さん、四郎さん、五郎さん……。折角だけれど、太郎さんにはお引き取り願って、次郎さんを育てるのが苺栽培の定石なのだが、去年は条件が悪すぎた。だから、太郎さんにも頑張ってもらった。おかげで僕のお胃袋だけは満たされ続けている(笑)
そんな苺を種から育てることは少ない。てか、そもそも苺の種など売られていない。ただ、例外も存在するらしい。偶々、僕が選んだよつぼしに、大興奮した友人が言っていた───よつぼしは種から育てることできるのよ(笑)……と。その記憶はあるのだけれど、よつぼしの種と出会うことはなかった。需要と供給とのバランスを考えれば、苺を種からの発想が非効率なのだから、とうぜんだ。苗を買った方が話が早い。
───そんな種、あるわけねぇ……。
ホムセンで夏野菜の種を物色していると……マジっすか?! よつぼしの種がポツンとあった。僕だって、こんなの100パーセントスルーするのだけれど───今となっては、これは買うっきゃありまへん! これは新たなお楽しみ。たぶん、二月の頃だったと記憶している。温存していたよつぼしも、そろそろ頃合いだと判断した───今日、種をまきましょう(笑)
よつぼしの種袋は、他の野菜の種袋とは少し違う。カプセルのような指触りがあったから。それに対する好奇心が、二月の時点で実はあった。けど、五月までに袋を開けると後悔しそうな気がしていた。だから、よつぼしは時期が来るまで玉手箱で、今日もサヨリは元気です(笑)
ようやく開封の儀にありつけた───でも、こんなことって……!?
小さなカプセルの中に、更に小さな種が四粒……四粒だけ? こんな数でやれるのか? 一気に自信が消失する。だって、そうでしょ? 見るからに厳重な種の管理。こんな種袋なんて見たことない。無事に発芽しても……その先は? 不安つーか、絶望つーか、このミッションが成功したら……抱きしめてもらっていいかな? って、気分にもなる。あまりにも、種の数が少なすぎる……スイカの種の時にもそれを思った。今年のスイカもシャリっ娘の種を植えた。本丸のスイカがあるのだけれど、ヤバそうだから保険としてだ。その種だってもっと入ってたのに、よつぼしの種は更に少ない。目に見えないプレッシャーを感じてしまった(汗)
とはいえ、楊貴妃の双六の賽を自ら振った。ってか、このサイコロは一昨年の秋から振られていたけど(汗) だから、スイカやさつまいもと同様に、よつぼしの芽出しもやってみよう。成功したら続報を書きます(笑) ちなみに、シャリっ娘の芽は全て出た。同時に、本丸だったスイカの芽も一気に芽吹いた。つまり……今、スイカの苗は選び放題なのである(汗)
コメント
小さなカプセルに小さな種が4粒だなんて、ほんとミッションって感じ……。でも、難易度が高そうだと余計にわくわくしますね。全てが上手くいくように願っています。
ありがとうございます。
あんな小さな種から芽が出るビジョンが見えませんけれど、
しっかり育てようと思います(笑)