春日のコメダ珈琲でランチ食べた

火曜日(レビュー)

 火曜日はレビューの日

 三月か四月か少し前、コメダ珈琲でランチを食べた。いつもなら、お昼はうどんで済ませる僕だけど、今日は誕生日だからと背伸びしてみた。だってそうでしょ? コメダがどれだけリーズナブルだと言われても、僕には高級レストラン。コーヒー一杯とうどん屋でのお昼。その価値を通貨換算してみれば、驚くことに同等なのだ。そんなぶらり散歩気分で立ち入れる店じゃない(汗)

 でも、今日の僕には強い味方があったのだ。コメダのポイントをもらったから。それを使わせていただこう───ごっつあんです(笑) 年に一度のバースデー。もうすぐ三度目の成人式を迎えるおっさんの、今日のコメダは春日店。数年前にできた店だ。にしても……いつ見ても駐車場がいっぱいだから、お昼をずらしてのご入店。

───右か? 左か?

 春日店には、右奥と左奥とに〝おひとりさま〟用のスペースがある。Wi-Fiとか電源とか。こちとら、漢気あふれるポメラ使い。そんなの記憶にございません! オープンした直後だったか? 一度だけ右奥の席を利用した記憶がある。だから、変化を求めて左奥の席を選んだ───アタリだった。人は右曲がりダンディを好む生き物なのか? 左奥には誰もいない。もしかして、これは神様からのプレゼント? そんな気になりながら、僕はイヤホンで耳をふさぐ。これからここで、ブログ記事を書くつもりだったから。ランチを食べて帰るだけでは勿体ない(笑)

「ご注文は?」

「ランチください」

「どれにしますか?」

「じゃ、これを」

 このご時世である。かつて経済の優等生だった、玉子の姿も盗んだバイクで消え去った───だから、玉子たっぷりな子を指さした。待ってる間にポメラを開く。ランチの間にショート・ショートが書ければ上出来だ。耳をふさいでゾーンに入ると、あっという間にハッピ、バースデ~じぶん♪ 相変わらずのボリュームに、今日もサヨリは元気です(笑)

 玉子を包むパン生地は、指でつまむと凹んでしまうほど柔らかい。僕の指先の圧を中の玉子が押し返す。それでも、パンの隙間から玉子があふれ出しそうだから、優しくつまんで口へ運ぶ───口の中に広がる玉子の大行進に好感度が爆上がる。もうね、口の中が通勤ラッシュで、舌の上から下まで玉子だらけ。パン生地の小麦の香りとが相まっているのに、そこへコーヒーを流し込む。すると、コーヒーの苦味が味に深みを与え始める。あぁ……生きてるわぁ~と、僕の胃袋が仕事を始めた。

 では、からあげくんをば。

 コメダのランチには、玉子サンドにサラダと唐揚げが添えられている。玉子と鶏肉だから親子ドーン! にほくそ笑む。ところで皆さん、唐揚げにレモン汁をかけますか? はっきり言って、僕はその意味が分からなかった。基本、酸っぱいものとご飯との組み合わせがNGなのだ。もうね、居酒屋で「レモンかけまーっす」つーて、女子力全開でやられたら、口には出さないけれど不機嫌な僕がいた。

 せっかくの唐揚げに、レモンなどあり得ない! そんなの寿司にソースじゃないか! アラサーまではそうだった。その苦手意識を変えさせたのが、2006年に登場したマクドナルドの〝アイコンチキン ソルト&レモン〟である。当時の僕のブログ(閉鎖済み)は、レビュー記事が主体であった。アクセスだけがモチベーション。アクセス数がステイタス。それを追求するのなら、マクドナルドは欠かせない。つまり、食べたくないけど食べにゃきゃならない。心の底からイヤイヤ食べると、レモン汁って美味いじゃん! になったのだ。だから、今日の唐揚げにもレモン汁をぶっかけました。幾つになっても唐揚げは美味しい。

 胃袋が満足したところで、書き上げたショート・ショート。天国を救った人は、神様にどんなお願いをするのかな? その題名が「4月30日」である。それを書きながら我思う。僕が描くファンタジーに〝チハル〟の存在は欠かせないなと。この子、どんなに辛い場面でも、パッと明るくしてくれるから(笑)

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