水曜どうでしょうを語るなら「オ~レはジャイアン♪」は外せない

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腹を割って話そう
エンタメ・テレビ
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僕はずっと「どうでしょう」の本質を知らなかった、知ろうともしなかった、食わず嫌いだった。

1996年10月。北の国から伝説の番組が産声を上げる。鈴井貴之、大泉洋、藤村忠寿、嬉野雅道。男4人の旅の記録。布団を敷けば相撲の合図、テントを張れば陣取りゲーム、作戦会議は早食い競争…BGMには1/6の夢旅人。鼻から牛乳は当たり前。モットーは低予算、低姿勢、低カロリー。日本で最も知名度の高いローカル番組と言えば?。そう、「水曜どうでしょう」です。おい、パイ食わねえか?。

香川県では2000年頃から瀬戸内海放送 深夜枠でスタート。第一印象は電波少年のローカル版。何なのか分からない、誰なのかも知らない、興味すらも感じない。僕にとって、水曜どうでしょう はチャンネルチェンジの通り道。だってそうでしょう?。電車の中、疲れた顔、寝てる兄ちゃん、頭はモジャモジャ…誰、この子?。ここをキャンプ地にしたくない、腹を割って話せやしない。

時は流れて数年後。僕はチャンネルチェンジの指を止めた「四国八十八ヵ所II 第二夜」。次々と画面に現れる巡礼地。ここ行った、そこも行った、この道通った!。お遍路さんの番組だったら話は変わる。うどんと同じで別腹。遠い土地の北海道の方々がお遍路さん番組を制作してくれているのです。見るのは県民の義務で御接待(おせったい)。すべては藤やんのシナリオどおり…。

この記事はブログ仲間の「おむすびキャット」さんからのリクエストにより執筆致しました。

「四国八十八ヵ所II 第二夜」は僕にとっての神回

四国八十八箇所霊場、屋島寺にお遍路ニャンが出没した結果

お遍路さんは徒歩で40日以上。バスで10日の工程が一般的。それを4泊5日て…正気か?。車中の会話から始まる 四国八十八ヵ所II 第二夜。大泉クンとやらは良くボヤくねぇ~。えぇ?、大泉クンは大の猫嫌いなんだって?。うちのにゃんこ可愛くないかい?。キミとは話が合わないかも知れないね。逆に藤村クンの言動は妙に胸に突き刺さるね。この人はプロかい?、芸人かい?、それともただ酔ってるだけかい?。僕の興味は、徐々に藤村クンへと向いていった。通り名は魔神。

最初のお寺は36番札所 青龍寺で昇竜拳。37番札所 岩本寺、海老天うどん、38番札所 金剛福寺。うどん屋に忘れた数珠!。「キミあれ、数珠どうした?。お前、死ぬぞ!。お前、捨てたんか?」ガンガンと恐怖を煽る低音ボイス。鉄血にして、熱血にして、冷血のディレクター、藤村忠寿。後のユーチューバー、藤やんである。39番札所 延光寺、40番札所 観自在寺。そして41番札所 龍光寺への道中で飛び出した藤村節。そこでアレ出すか、出してしまうのか、心のシビレが止まらない。太くて、低くて、通る声。ほろ酔い気分で説教モードに似ているのも不思議です。ぜひ読んでみて欲しい、藤やんの言い分はこうだ。

唯一、唯一だよ。
家路に帰る時の車の中でふっと鼻歌は出るねぇ~。
そんな時にふっと出すんだねぇ~…。
オ~レ~はジャイアン♪
みたいな…。

水曜どうでしょう「四国八十八ヵ所II 第二夜」より引用

しみじみ歌う「おれはジャイアンさまだ!」。これが決定打。藤やんの気持ち、僕のハートにちゃんと届いています。未だかつてこのシチュエーションから、ジャイアンを思う人物を僕は知らない。その後、負けじと大泉クンのマイケルジャクソンの鼻歌(マン★イン★ザ★ミラー)が登場。その後、この鼻歌は大泉洋の十八番となる。嵐にしやがれにゲスト出演した際、渾身の鼻歌が披露された。これが僕のターニングポイント。もっと早くに気づけばよかった。食わず嫌いはよくないね。

涼宮ハルヒの憂鬱 第四話「長門vs朝倉」、魔法少女まどかマギカ 第三話「マミさんの頭が…」、天元突破グレンラガン 第八話「カミナ死す」、呪術廻戦 第五話「パンダ先輩初登場」…それぞれの作品にそれぞれの神回が存在する。ツボに入る瞬間は人それぞれ。僕のツボは紛れもなく「オ~レ~はジャイアン♪」。神が与えたオヤジへのセンス。ありがとう、お遍路さん。ありがとう、藤村忠寿。ありがとう、どうでしょう。それから水曜どうでしょうを欠かさず見て来たのは言うまでもない。好きなシリーズは「ユーコン川160キロ−地獄の6日間」。あと、シカでした。

何が言いたいのかと言うと。食わず嫌いなどせずブログは最後まで読みましょう。

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