─── 2028年までに日本のユーチューバーが消滅するという説がある
「有吉さん!NEWSです」でも放送されたユーチューバー消滅説。この説の発端は『ユーチューバーが消滅する未来 2028年の世界を見抜く』という書籍からである。
著者はオタキングこと岡田斗司夫氏。プロデューサー、評論家、文筆家、実業家、企画者、講演者、ニコ生主、ユーチューバーなど様々な顔を持つ人物である。端的に言えば、
───エヴァを作った会社(ガイナックス)の初代社長である
多々ある岡田斗司夫氏のエピソード。それは色々とあり過ぎて一記事程度で到底収まらない。そんな人物なのは確かである。そんな彼の未来予測のベースはAIの発展予測に基づく。AIの進化が我々の仕事を奪うというもの。
「20年、30年というスパンで考えたら人間にはどんな仕事も残らない」「アニメやゲームなどすべてのバーチャルキャラクターは、人工知能によって自律的に行動するようになる」。若者が憧れる職業「ユーチューバー」でさえ、AIが取って代わる時代がすぐ目の前に来ている。十分な収入を得て生計を立てられるのは、一握りの才能だけ。
Amazon ユーチューバーが消滅する未来 2028年の世界を見抜く (PHP新書) Kindle版より引用
AIの発達により我々人類の多くの仕事が奪われる。この説を適応すれば、ユーチューバーのみならず、インフルエンサー、ブロガーも排除対象となるだろう。テキスト情報を主体とするブログなど、もはやオワコンだと言われているようにも感じて恐怖すら感じる。
───「直子の代筆」最終形態
1987年に「直子の代筆」がリリースされた。これを覚えているアナタ。そりゃもう、お友だちです。 直子の代筆 は人間に変わり、お手紙を代筆してくれる画期的なパソコンソフトだ。当時は直子という女性の代筆レベルだったのだろう。
しかし現代において、その代筆レベルは文豪をも凌駕する領域に達しているかも知れない。領域展開発動だ。数年後、AIの手でYahoo!ニュースがコンマ数秒で弾き出す未来は現実味を帯びている。
───AIが日本語を攻略した後の世界は地獄だ
ゲーム、イベント、音楽など。日本人がガラパゴス化でいられた最大の要因は日本語である。AIの翻訳機能が十分なものに進化した時。僕らの前あった言葉の壁が消滅する。完全に消えて無くなってしまう。
英語、中国語、韓国語、フランス語、ドイツ語、ヒンディー語、イタリア語、何書いてんだか分からないアラビア語でさえ、瞬時に自動翻訳してしまうのだ。しかも音声付き。
─── その瞬間、世界の70億人との競争が始まる
僕らブロガーに勝ち目はあるのだろうか?。そんな心配もさることながら、深刻化という点ではユーチューバーには及ばない。日本と世界とでは『やってみた』の桁が違う。彼らは命を懸けてやってみる。
───日本よ、これが映画だ!
世界中からネットを通して押し寄せるアベンジャーズたち。見た事もない風景、光景、風習、文化、商品。さて、日本の若者はどちらを選ぶだろう?。小学生に大人気のヒカキンさんでさえ、生き残れるかどうかの判断は難しい。
だってそうでしょう?、超高層ビルの屋上に登ったり、頂上から倒立したり、崩壊寸前のつり橋を渡ってみたり、崖の間をバイクでジャンプしたり。やってる事が人智越え。人命、法律、倫理観など完全無視。それを相手に勝てる見込みは紙のように薄い。人は大きな刺激を求める生き物だから。
───なんだよ、これYouTubeで見たやつじゃん!
地上波もその煽りを喰らうだろう。海外動画を日本人向けにお届けする「世界まる見え!テレビ特捜部」だって、木っ端微塵に吹き飛ばされてしまうだろう。未来はオリジナルコンテンツを求めるのだ。
───そこで企業も本気になる
これが一番怖い。恐怖の魔王降臨だ。世界の素人などよりもずっと恐ろしい。数百億ドルを投じて制作した映画に広告を付けて無料配信したら?。AIの力をフルに使い、毎日、テレビドラマのように流し始めたら。
そんなの僕でも断言できる。
───そっちが面白いに決まってる。
そんなターニングポイントに僕らは差し掛かっているのかも知れない。つーか、ほぼ、差し抜けている。巨大な勢力に潰されてしまうのか。それとも、ブログは細々と生き残るのか。ひとつだけ言える事があるとすれば、個性を持った人々。信念を持った人々。そんな彼らは勝手に生き残る。僕はそう予想している。
人間はしぶとい生き物だから。
───裏を返せば未来も明るい。
ブログにせよ、SNSにせよ、YouTubeにせよ、その一握りの枠にさえ滑り込めれば、ガッポガッポな未来が保証されるのだから。
───さぁ、新たなシンデレラストーリーの幕開けだ
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