キジトラ猫は甘えん坊

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うちの猫の話

 僕は動物を飼う事に否定的であった。だから、僕の人生に猫も犬も飼う予定はなかった。理由は簡単、先に死ぬから。

 昭和の頃、犬の寿命は十年くらいだと言われていた。猫の寿命は更に短い。つまり、大番狂わせの無い限り、必ず看取る日がやって来る。

 それが嫌で動物は、よそ様のペットを見てるだけ。そんな僕が今、猫と暮らしているのだから、人生とは不思議なものだ。

 猫が苦手なわけでもなくて、子猫を見れば可愛いとも思う。普通に抱っこしたいとも。否、メッチャしたいよ、抱っこだもの。それでも、情が移ると後で面倒。やっぱり、飼おうという気になれなかった。

 キジトラ猫は甘えん坊だと言われている。女の子よりも男の子の方が、その傾向が強いのだとか。僕はサヨリしか知らないのだけれど、それもあながち嘘じゃない。

 もうね、うちのニャンコはデレである。デレデレだ。若い頃ならツンな一面も持ち合わせていた。人が歳と共に丸くなるように、サヨリは歳と共にツン要素が無くなった。そして、デレだけが残った。

 ずっと僕の後を追うし、椅子に座ると膝の上。猛暑の夏でもそれなのだから、サヨリの甘えん坊っぷりは筋金入りだ。今だって、膝の上から離れやしない。

 事務所に戻ると抱っこの催促。抱き上げると、小さな鼻先を近づける。そして、何やらウニャウニャと話しかける。すまんな……ナニ言ってんのか分からない。たぶん、放置された不満を訴えているのだろうな、ウニャウニャと。

 いつの頃からか、ポメラを叩き始めると、決まって僕とポメラの間に割り込み始める。ポメラに乗せた僕の右手。その手の甲に顎を乗せる。親指で小さな顎を撫でながら、今日の記事を書くのが日常となった。時折、左手で頭も撫でる。そのうち、サヨリは夢の中へ。いい夢、見ろよ(笑)

 猫に癒やされながら記事を書く。寝息につられれて眠くなる。幸せと眠気の狭間でふと思う。

───ちょっと最近、甘えん坊さんが過ぎやしないか?

 以前から、甘えん坊の傾向はあった。それでも、ここまで酷くはなかった。膝に飽きたら自分の寝床へ。今年はそれがまるで無い。何が何でもな感じで膝なのだ。降りるのはトイレの時だけ。可愛いけれど、以前のベッタリ感とは何かが違う。

 時たま“ん?”っと思う夜もある。

 そんな時、別の名前でサヨリを呼ぶと、サヨリは僕を見上げて“あぁ~”と鳴く。サヨリの“あぁ~”に“あぁ~”と重ね、徐々に声を大きくすると、サヨリの声も大きくなって、今日もサヨリは元気です(笑)

 キジトラ猫は歳を重ねると、とてもとても甘えん坊になりますよ(笑)

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