───ずっとあるのな…。
いつもある、いつみてもある。
行きつけのカップ麺激安スーパーの店頭で、いつまでも残り続ける台湾ラーメン。知ってる、それ不味いんでしょ?。誰も手を出さないものだから僕も手が出せない。1ヶ月ほどマークしてきたけれど、在庫が捌ける気配すら感じない。
───1個、食べてみよ。
台湾ラーメン、怖いもの見たさで買ってみた。名古屋の味がまさかのアタリ。舐めてたわ、このスープ好き、台湾ラーメン旨いじゃん。105円なら上出来じゃん、心のリピ確定カップ麺がまたひとつ。
───日清、マルちゃん、ニューカップ?。
なにこれ、どこのメーカー品?。まじまじとカップを見渡すけれど、知っている食品会社の名前が見あたらない。あのメーカー品なら嫌だな。旨くても安くても嫌なんだな。メーカー不明、そこが不安の種である。
───寿がきや?、知らんがな。
速攻、ネットで調べて理解した。寿がきや食品は名古屋では知らぬ者がいない会社だった。讃岐で言う、石丸製麺と同じ立ち位置なのだろうか?。いつ何時、名古屋の人と話す機会があるかも知れない。こんなご当地情報はインプットしておかないと。忘れないよう記事にしないと。忘れっぽい僕だから、それは必要な儀式でもあった。
───麺はもっちり、ノンフライ。
歯ごたえ、舌触り、喉ごしも悪くない。安心感すら感じられたけれど、プッシュすべきはスープだった。見かけ、色合い、唇の感じ。出前一丁のスープと似た感覚がシナプスを駆けめぐる。熱い、辛い、旨い、おにぎりください。肉ミンチのコクとピリ辛とのバランスが丁度いい。劇カラ好きな僕だけれど、このスープは辛さを追求したものでは無い。
───味を重視した仕上がりでございます。
単純に旨いのだ。
本来なら、この辛さでリピ確などしないだろう。刺激ジャンキーには物足りない。こんな僕でさえ、サラサラと飲みやすいスープが気に入ってしまう。健康の為、極力、カップ麺を控えている僕だけれど、たぶん、何個か備蓄する。そんな予感しか勝たん味だ。
───辛いけれど辛くない。
適度な辛味に食欲がそそられる。こんなの食欲なくてもペロリだわ。真夏にらっきょうのような汗をかきながら食べるもよし、北風で冷え切った体を温めるもよし、名古屋の台湾ラーメンの味と名前。
───僕の胃袋が記憶したと言っています。
ご飯によく合うこのスープ。辛いもの好きなら気に入るだろう。麺抜きのスープだけって売ってないかなぁ。だったら、創味シャンタン同様で常備保有案件なのだけれど。
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