岡…エースをねらえ!…泣けるな…
宗方仁から愛弟子ひろみへのメッセージでラストを飾る「エースをねらえ!」。主人公、岡ひろみの成長をテニスを通して描いた少女漫画の金字塔。テレビアニメ化され、女子ファンのみならず男子にも人気の高い作品となった、お蝶夫人のアレである。
憧れ、いじめ、恋愛、スポ根…、そして、友人との友情と余命僅かな恩師。思春期のおご馳走がこれでもかと詰め合わされてるエピソードのお弁当。朝の連ドラのような次が見たくなる演出に、金曜日の夜が待ち遠しかった方もいらっしゃるのでは?。僕の地方では、土曜日の夕方だったと記憶している。
そんな「エースをねらえ!」シリーズ。古い作品でどうかな?、今は見られるのかな?。そう思って調べてみたのだけれど、Amazonプライムで新・旧・映画、全ての動画の視聴は可能だった。
エースをねらえ!をアラフィフ世代のみにターゲットを絞るのであれば、今さら説明不要の名作である。ちなみに、アニメ版「エースをねらえ!」は全26話で、ひろみが飼っていたペットの名前はゴエモンである。アニメ版には、「エースをねらえ!」と「新・エースをねらえ!」があるのだけれど、そのどちらも大筋は同じであるものの、個人的に「エースをねらえ!」の絵柄を推しておきたい。
一方で、原作コミックスでは後のエピソードもある。しかし今回は、新・エースをねらえ!19話「コンパと抱擁と板ばさみ」でランニング中にこむら返りを起こしたひろみにテーマを絞る。ひろみと藤堂との淡い純愛話を交えながら、昨夜の悲劇を…否、喜劇を語ろうと思う。
ひろみも痛かったのだろうけれど、僕のヒラメ筋だって折れたラケットくらい痛かったのだから。もうね、ごめん、追えない、追えません!。お蝶夫人を追える余裕は無いっす。
深夜のこむら返りの激痛で愛をさけんだ夜
新・エースをねらえ!19話「コンパと抱擁と板ばさみ」では、合宿中のランニングでこむら返り起こしたひろみ。ひろみを介抱するために残った藤堂さんとのシチュエーションにワクワクした神回であった。この演出に胸を躍らせたお茶の間の乙女たち。逆にお茶の間での緊張感たるや、今では決して味わう事すら出来ないものだったであろう。
1978年当時のご父兄の皆さま、今更ながら心中御察しいたします。
エースをねらえ!と康成システム
突然の雨、お約束の…嵐。
そこからの康成システム。
突然の雨に抱き合って寒さを凌ぐひろみと藤堂さん。伊豆の踊子を連想させる川端康成システムは、70年代の青春ドラマでは重宝されていた。なぜならば、康成システムを使う事で、至極正当な理由からの抱擁が可能なのだ。夏季は、夕立ち・嵐・台風を。冬季は、豪雪やプチ遭難を大義名分として、抱擁バターンのバリエーションを増やし進化を遂げた。それは、一昔前の花より団子ですら使用された神システム。思えば韓流ドラマ、冬のソナタでも似たような演出があったような気がする。
破廉恥という名のもとにアニメでさえ容易に男女は抱き合えなかった70時代。手を繋ぐにしても、何らかの正当な理由が必要とされていた。康成システムは煩かったPTAに有効に働く緩和剤の役目を果たした。
第一話。パンを咥えて全力疾走する隣の転校生から始まる80年代システムの到来まで、僕らはもう少し時を待つ必要があった。
言い換えれば、テレビに対するPTAの影響力は強力かつ脅威だったのだ。
こむら返りの激痛での目覚め
「痛い…うわぁ~これって…アレやん、やばい、やばい、やっばぁ~」
時計の針が午前4時を指したころ、僕の右足に激痛が走った。こむら返り…人生で2回目のヒラメ筋の反乱。もうね、足が千切れるんじゃないかと思うくらいの激痛で、一瞬、藤堂さんの顔が頭の中を横切ったよ。
泣きたい時はコートじゃなくって、今、泣きたい気分だった。コートなんかに行っている時間が無かった、セカンドインパクト。
人生最初のこむら返りは中学生の時。
それはもう、唸ったね。世界が終わるかと思ったくらい悶えた。睡眠中に突然ふくらはぎに激痛が走るのだから何、なに、ナニ???。ってなった。心の準備も無いままに布団の中で悶絶してた。枕の端を噛んで泣いた忌々しい夜だった。
あれから40年!「こむら」再来。
招かねざる客の訪問だとしても、お茶の一杯も出しておもてなしするのが日本の心。けれど、このお客だけは早々にお引き取り願いたい。そもそも、こいつはお客さんなんかじゃ無いのだから。とっとと帰ってはくれまいか。
痙攣を起こした右のふくらはぎに手を伸ばすものの、ファーストインパクト当時の柔軟性も喪失した僕の体。加えて、背中と腹の肉がえらく邪魔。ヒラメの手当ての前に背中の筋肉がつりそうだ。藤堂さんが来る気配も無いものだから、二次災害に気を付けながらヒラメ筋をゆっくりと伸ばす。こりゃ、運動不足だな、断じて老化じゃ無いな、そうそう、運動不足。とか思いながら…。
夕焼けのテニスコートで折れた可哀想なだったのは、ラケットなんかじゃ無くって僕の足の方だった。
一方、愛猫サヨリさんも僕の異変に気付いたようで、のしのしと僕の枕元に来てから、重い腰をどっしりと落とした。ピンと背筋を伸ばしてた姿勢で、完全に上から目線でジッと僕を見つめていた。めっちゃ見下げられてた感が否めない。そして、少し怖い。
今、襲われたら…やられる…。
白いバラが震えて舞うって、こんな感じか?。
早朝のこむら返りから、48時間が経過
人間は老化と共に、体のあちこちで痙攣を起こす生き物だ。40も過ぎれば立派に老化も進んでいて、50を過ぎれば体のパーツはいつでもどこでも色んな意味でスタンばってる。
足がつった、首がつった、腕がつった、顔がつった。
思い起こせば、そういう話は幾度となく耳にして来た。自分でも軽いのだったら何度でも経験済みバチコイ体勢は整っている筈だった。だがしかし、こむら返りだけは別問題で別格の痛みが体を走る。圧縮痙攣を起こす筋肉が大きいからなのだろうが、やたらめってたら痛いのなんのって。当日、翌日、翌々日まで痙攣の痛みは尾を引いた。
その痛みは音羽さんくらいしつこくて、こむら返り翌日、銭湯の電気風呂に足を浸しにいったくらいだ。ようやくヒラメ筋の違和感から解放されたのが三日目で、この記事を書き始めた次第だ。
アレだ…アレだぞ。
日本人の平均年齢って、48.6歳だって言うじゃないか。もうこれ、他人事じゃ無いからねー。今晩、アナタの足が襲われるかも知れないからねー。今夜から就寝前には、柔軟でもして筋肉ほぐしておいた方が良いかもです。
コロナ自粛で運動不足が続く昨今、お若い方もお気をつけあそばせ。
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