リアルタイムでエヴァ初号機が使徒を喰った日

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エヴァ初号機が使徒を喰った日
エンタメ・テレビ
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シン・エヴァンゲリオン劇場版が公開されてから暫くが経つ。今更エヴァも無いでしょうに。そう思われる方も多いだろう。けれどガチ勢に対抗して何の意味があるだろう?。考察は考察であって真実ではない。正解なき論争に加わる程の知識も持たない。竹槍でATフィールドは破けない。それと同じだ。僕の知識は、綾波はいつ見ても可愛い。今日も赤いねぇ〜ラングレー…その程度。

そもそも、シン・エヴァンゲリオン劇場版を観てない。観てはいないのだけれど、全ての内容を僕は知っている。「父さん、僕の話を聞いてよ!僕の事も構ってよ!」我が家のシンジが大方おおかたゲロった、随分な告白だった。それは過去に書いたのだけれど、焼肉きんぐでの出来事。

流石は2回も劇場に足を運んだだけ事はある。ネタバレ度は浜村淳レベルで「今週もバチョン行こう!」だった。そして今までの全てが繋がった。シン・エヴァは赤い地球を青くする物語。「ヤマトの諸君」というデスラーボイスと14万8千光年先に住むスターシャの顔が目に浮かぶ。そして、我が家のゲンドウは焼き肉の煙に涙した。

さようなら…全てのエヴァンゲリオン。

初めてのエヴァンゲリオン

こんな感じで僕のエヴァンゲリオンは終わった。呆気なく焼き肉きんぐで弾け飛んでしまった。記憶を辿れば、エヴァとの始まりも息子との夕食からだった。あの日の夕食が無ければ、僕がエヴァを観る事はなかった。仮に知っていたとしても「パチンコやスロットのアレね」。そんな感じだっただろう。何故ならば、僕はまるっと、ぬるっと、すっかり、さっぱり大人だったからだ。夕方6時にアニメが観られる生活でも無かった。そんな時間に帰宅出来る会社があれば教えて欲しいくらいだ。

お父ちゃん
お父ちゃん

時計の針を逆に回そう、192720回転ほど

テレビアニメ、新世紀エヴァンゲリオン放送時。1995年(平成7年)の夕暮れ。珍しく早く帰宅した。僕は久しぶりに息子と夕食を取った。まだ年端も行かぬ幼稚園児。息子は野原しんのすけ君くらいの歳格好だったっけ。まだ、息子が天使だった頃の話。テレビの中ではブドウ色の巨大ロボット。(やっぱ男の子だな、こんなの見てるのか、すげぇ色だな、悪者はどっちだよ…)。そう思いながら夕食は進む。肉だ、肉を食え、人間肉を食ってれば幸せになれる。この日の献立は豚の生姜焼き。肉だった。

このアニメは息子のお気に入りらしく、彼は黙ってご飯を食べていた。視線はテレビに釘付けだ。時折「口が遊んでるよ、ご飯食べなさい」と声を掛けた。子供は食事に時間が掛かる。ゆっくりとした団欒の時が流れた。食事が済んだらお散歩へ行こう。紫のロボット、ボコられてるなぁ〜、弱いの?。

食事も終盤でアニメも終わる時間帯。ウルトラマンならカラータイマー点滅。水戸黄門なら印籠が掲げられる頃。突如、それは始まった。テーテーテテ、テーテテテッテーーー♪紫色のロボットが血流している。…血だ!。僕の口も遊んでた。ちょとしたバカンスに出かけてた。ロボットの鎧が弾け飛んで現れる人間の腕。どう見てもオンナの細腕。チョット、何やってんのか分からない。紫さん…紫式部さん、アナタ、巨人なの?。いやいや、いやいやいやいや…四つん這いになってるし。人と言うよりもトカゲだよ、でっかいトカゲ、コモドドラゴン。

ケモノのような唸り声と共に、子供アニメにあるまじき映像が流れ始めた。もしかして…悪者を喰って…る?、こっちも肉喰ってるけれどもだ、スプラッターじゃん、ゾンビじゃん。夕方、お茶の間、アニメ、ロボットなのに捕食…僕は何を見せられているのだろう。OPの爽やかな『しょうーぉーねんよ神話になれ♪』。

嘘つきだ。それとはまるで違う地獄絵図。シンジ君絶叫じゃん。画期的ではあるのだけれどもだ。神話とは真逆で奈落。切り口は別物だけれど、初めて銀魂を見た時も似たような感覚になった。放送時間がアレだ…深夜枠だろ?、気になったけど。お父ちゃんが帰って来ないうちにですか?、続きが見たくなったけど。

ヘイヘイ!高橋洋子。ジョニィへが着いたらコレを伝えれば良いのかい?。紫色の奴さん、敵さん喰ってたぞ!って。野生の王国やってたぞ!って。もうね、うまく伝えられない。ジョニィに伝える自信がない。思春期の娘とテレンディドラマ見てたらベットシーン始まった、娘いないけど。

それくらい気まずい静寂。誰も何も発せず何も語らず。本当に空気って固まるんだね。そう実感した。ブラウン管の向こう側では、何事も無かったかのように、逆さまにされた女の子のシルエットがクルクルと回ってた…。無言で無秩序に動き始める大人たち。それをキョロキョロ見渡す息子の姿。ごちそうさまで、あ〜カオス。

僕のエヴァンゲリオンは肉で始まり肉で終わりを告げたのです。エヴァの終わりと始まりはこうだったけれど、シン・ウルトラマンは誰よりも早く観に行こう。

お父ちゃん
お父ちゃん

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謎のお姉さん
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今のおすすめ記事は『ユニクロのヒートテック2021が暑い!』デス❤

サヨリさん
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