アタリヤ農園金の種！早生玉葱のタネまき完了

　連絡がねぇ！

　バディからの連絡を待っている。けれど、待てど暮らせど音沙汰なし。下手にアクションを掛けて、余計な仕事が増えるのも嫌である。

　ブログを書くにも、小説を起こすにも、ゾーンに入ってスマホが鳴れば、きっと不機嫌な僕がいる。

　だったら、畑に行ってウォーミングアップでもしましょうか？　肉弾戦には肉弾戦。急遽、畑に行こうと心に決めた。ワンチャンあれば、玉葱の種くらい植えられる……かも？

　畑の小さな倉庫の中からセルトレイを探し出す。今年の種は、アタリヤ農園の早生玉葱の一種のみ。今年の経験から、アホのように作ることもない。だから、百本くらいあればいい。

　そんなぶらり散歩気分で、１２８穴けつセルトレイに種をまく。この作業が実に地味で好きじゃない。嫌なことはさっさと終わらす。トレイを一枚終わらせると、種袋には、まだまだ種が残っている。結構な量があったので、惰性で次に進むと決めた。

　じゃ、もう一枚。

　勢い余って二枚目突入。ちまちまとした作業が拷問であった。結局、二枚目の一列を残したところでゴールを向かえた。

　去年の経験から予測すれば、二百本ほどの苗が確保できる算段だ。よい感じのやつを選んで今年は植えよう。もう僕は、欲張らない。作り過ぎると後で困る（汗）

　玉葱作付け予定の畝の上にセルトレイを並べて土に埋め込んで放置プレイ。根っこはトレイを突き抜けて、畝の土に侵入する。その栄養で大きく育つ。霜月までそのままで、今日もサヨリは元気です（笑）。

　まだ連絡がない。

　つまり、まだイケる。大根もやれる！　これまたアタリヤ農園の〝よく染みる　おでん大根〟の種をまき、その空きスペースにマンバ（高菜）の種をついでにまいた。マンバは、久々登場のワーちゃんからのリクエストである。作らなくて文句を言われるのも嫌である。勝手に育つから、一応、作ろう。

　まだ連絡がない。

　ホウレン草、やっとくけ？　ホウレン草はサカタ交配。ソロモン法蓮草という品種である。

　玉葱、大根、高菜、ホウレン草。その種を選んだ基準はどこにもなかった。ホムセンで行き当たりばったりで買った種である。大根とホウレン草は時期をずらして追加する予定である。

　で、何か忘れているような……。そうそう、ちびっこ白菜の種はどこ？　見つからない。探してもどこにもない。買った記憶あるのに種袋の影も形も見えやしない。

　困ったねぇ……。

　雷電に問うてみても返事なし。ちびっこ白菜は事務所で種をまいてから、苗が育つまで見守るか。畑でなくても出来るから。それに対する問題はない。

　さて、仕上げ。

　師匠のところからもみ殻を拝借し、大根のマルチ代わりに振りまいた。これで秋冬野菜の準備は終了。山の向こうから、お昼休みのチャイムが鳴ると、目に見えぬプレッシャーから解放された。これで気分が楽になった。たっぷりと水を与えて撤収じゃい！（笑）

　でも、まだ連絡がない。

　帰り際、畑を見渡し我思う。アイツはいったい何なんだ？（汗）