早めに収穫しても苺は美味しい

木曜日(雑談)

 木曜日は雑談の日

───まだ、早いけど……。

 自家栽培に着手したコロナ禍と打って変わって、畑へ通うのは困難を極める。毎日となれば神業に近い。そうなると、困った問題が生じ始めた……収穫である。きゅうりもオクラも成長が早い。タイミングを逃すとオクラは固くなり、きゅうりはヘチマのようにデカくなる。それはもう少し未来の話なのだが、今の畑で待った無しなのが、アスパラガスと苺である。もみ殻から顔を出したアスパラは、緑色になって筋が出る。そして、今の本丸苺は虫の餌食になってしまう───おすそ分けが多くてこれが辛い……。

───虫に食われるのなら、早めに採れば?

 そんなぶらり散歩気分で、明日なら食べられそうな苺の実を収穫した。だってそうでしょ? 明日は無理、たぶん無理。どう考えても時間が取れない。この状態で収穫しても、美味しかったら問題なくて、今日もサヨリは元気です(笑) そう、取りあえず食ってみよう。

 その前にネットで調べてみると、苺の光の当たらない反面が白くても、半面が赤ければ成熟しているのだとか。そして、農家の都合で早めに収穫することも。収穫した苺は、時間と共に赤くなるという。ただ、収穫以降で糖度が上がることはない。つまり、見かけは成熟、中身は未熟。コナン君とは逆となる。それでも、食えるのなら……。

───つーことで、白さが残った苺を食べてみましょう……恨みっこなしで(笑)

 この苺の品種はよつぼし。その名の由来は、甘味、酸味、風味、美味、安達祐実。それらが揃って〝よつぼし〟級においしいから。まぁ、安達祐実は無関係ですけれど(汗) 言うなれば、苺界の優等生と呼べるでしょう。赤くなって収穫したよつぼしは、苺オブ苺な味がしました。実に……美味しい。

 少し早めに収穫したよつぼしは、全体的に固いように感じます。でも、香りはしっかり苺をしていて、目を閉じて本能の目で見れば、食べられなくはなさそうです。

 1個食べると、口の中に確かな歯触りを感じます。さて、固いのか? 柔らかいのか? それとも丁度よき頃合いなのか? その答えは……歯ごたえありです。けれど、この感じの記憶があります。いつだっけ? どこだっけ?……そうだ、アレですよ。誰もが最後に食べると言われる、これはケーキの上の苺の味です。この味は……たぶんそう、きっとそう───まさしくこれは、クリスマスケーキで食べた苺の味。それが、僕の口の中でしています。苺の甘さと苺の酸味。軽く酸味は強いけれど、これはこれで普通に美味しい(笑)

───だから僕には合格点!

 皆さんは、苺をどうやって食しますか? 幼少期から少年期には砂糖と共に。知恵がついた青年期には練乳と共に、50を過ぎればそのままで。苺に何も付けません。素材の味、大地の味、金鳥の夏。それで、僕には十分美味しく感じられます。若い頃には身勝手の極意を発動しまくりだったのに、今は素材の味だけで幸せになれるのも不思議です。

 よつぼし苺は四季成りだけれど、気温が上がればゲーム終了。このまま実を付け続けてくれるなら、6月いっぱい食べてみて、7月から一気にランナーを伸ばそうか? 今のところ、その予定で考えている。今年はよつぼしの種もあるのだから、新天地を用意してあげないと。来年は、害虫対策で畝を狭めて高さを出して……そんなことを考えています。

ちなみに、まだ白い苺を食べてみたら……酸味の効いたキウイフルーツの味がしました。これはこれで美味でした(笑)

コメント

ブログサークル