買うべきか、買わざるべきか、苺の苗に心揺れて…

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よつぼし(いちご苗)
自家菜園
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───この時期のホーム・センターはつまらない。

だってそうでしょう?、苗コーナーにあるのは夏の残骸だけである。ピーマンとか、あれとか、これとか。100円以下で投げ売り状態。安物好きな僕だって、それだけには手を出せない、いつまでも「僕の夏はまだ終わらない」なんて言ってられない。夏苗に枯れて終わる未来しか見えない。台風に吹き飛ばされた夏の大気が一変し秋の空気と入れ替わる。

───バイク乗るときゃ上着が無いと肌寒いな、上着忘れたけど100均に行かなきゃ!。

100均に用があって立ち寄ったホーム・センター コーナンだけれど、家庭菜園者の習性というか本能というか、有るはずもない何かの苗を覗いてみると、苺の苗が並んでた。

───苺、植えてみたら?。

興味本位で散々言われた台詞だけれど、苺へのハードルが僕には高すぎて手が出ない。冬は良いの、冬だから。問題は春。やれ、ナメクジだ。やれ、アブラムシだ。やれ、鳥に喰われた。そんな話ばかりを夏から訊かされ続けた身としては、苺栽培の成功イメージが湧かなくて、サヨリは今日も元気です。

───価格の問題ではなく自信の問題である。

甘くてうまい!極甘いちごよつぼし…聞いたことも無いブランドだった。ここで買った韓国激辛唐辛子の苗を育て上げたら甘く育ちましたけど、何か?。価格は298円、苺は野菜(831)なのに肉屋(298)とはこれ如何に?。木の実は果物、草の実は野菜。つまり、苺は野菜のカテゴリに属する。そんなどうでも良い事を思い出しながら軽く悩む。

出来るかな?、出来ないだろうな?、出来るかも?。苗の前で自問自答を繰り返す。苺栽培の正解があるのなら「猫が尊敬する人へ取る行動とは?」くらい知りたいものである。

マルチ張って露地栽培?、ペットボトルで水耕栽培?、プランターを吊して育てるのも悪くない。でも吊したら、冬の強風に耐えられるのか?、プランター落ちやしないか?、そもそも苺って水を切らしちゃイケない鬼ルールじゃなかったけ?。

───毎日の水やりとなれば、猫の里親になる条件くらい厳しい。

頭の中で詰む筈もない詰め将棋。全く答えが出ないまま、去年までその存在すら知らなかったハーベリーポットが思いの外安く感じられるのも不思議です。

───悩んだらやるな!。

やって良いのは、やられる覚悟のある奴だけだ。迷いがあるものに手を出すな。それが僕の持論である。何も辛い事など無いはずなのに、肩を落として本丸のダイソーへ。お目当てをクルクルと探してみたけど今日は空振りである。

わざわざ来たのに手ぶらで帰るのも癪に障る気がした。お買い得品の札付きの玉ねぎの肥料と野菜の土を買って帰った。野菜の土のパッケージの対応野菜リストには、きゅうり、とまと、なす、きゃべつ、レタス、いちご…と明記されていた。

───芽生える…。

コメント

  1. あーっ!よつぼし!ず~と気になってた子ですよ、この苺ちゃん。2017年に新品種に登録された、種子繁殖型の珍しい苺です。普通の苺は収穫後に、親株から伸びた蔓(ランナー)から来年の苗を作ります。ランナーから苗を作ると親株の病害虫を子苗に伝染させてる可能性があります。(だから孫苗を使う)でも、よつぼしは種から繁殖できるので、病害虫の伝染を防げます。更に普通の苺は一季成りだけど、よつぼしは四季成り性!。しかも味も四つ星だとか。香川県、三重県、千葉県、九州沖縄農業研究センターの四つの機関で共同開発して、母系は三重、父系は香川の苺なんですよ。ね、どうです?とっても魅力的な子ですよね?

    • そんな事書かれたら…買っちゃいました。
      今は畑の特等席で活着中です(笑)。

  2. 猫が尊敬してるひとへの行動って
    言いました?
    聞き間違いかな

    • 猫が尊敬する人へ取る行動とは?
      ですね(汗)。

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