これはイチゴの花ですか?。

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自家菜園

───ご無沙汰でした、ご無沙汰し過ぎたのかも知れません。

1月の始め、畑一面にもみ殻を運んだ。これでもかと言わんばかりの勢いあった。それが終わると何もやること無くなった。本格的に動き出すのは3月頃だと勝手に思う。だから畑に来るのは久々であった。それは、2月4日(土)の出来事。

───2月は如月。

一年で最も寒い月である。

寒さをしのぐ為、重ね着をする意味から「衣更着(きさらぎ)」とも書く。暦の上で今年は2月4日が立春で外は瀬戸晴れ。久々に畑の様子を覗いてみようと思い立つ。スランプだから畑で息抜き。けれど、日を開けて畑に行くのはいつも怖い。だってそうでしょう?、たまねぎが枯れてたら、雑草が覆い茂っていたら、イノシシが大暴れしていたら。つい、そんな事を考えてしまう。心配性の悪い癖。

いつもの自動販売機で暖かい缶コーヒーを1本購入。くじはハズレて軽くがっかり。何度買ってもアタリが出ない。このくじにアタリはあるのか?。無言でポッケに缶を突っ込む。それが畑に行く前のルーティーン。足元に広がる大宇宙。そこまでバイクで約1分。畑に着くと前と変わらぬ風景があった。やっぱりね、そうだよね。それも何だかつまらない。そう思うのも不思議です。

───お土産はねぇーかー。

手ぶらで帰るのもアレなので、窮屈そうに見えた大根を2本だけ間引く。小ぶりでも味噌汁に入れると旨いのだ。早く終わらせたいマンバ(高菜)もワーちゃんちの分くらいはありそうであるから採っておこう。

「マンバはいつまで採れる?」

「花が咲くまで」

なにそれ文学?。掴みどころ無きワーちゃんの返答にスマホを開いて調べてみると、マンバは4月頃まで採れるらしい。まだまだ葉っぱが採れるらしくて、思ったよりも先は長かった。気温が上がる3月のラストスパートを楽しみにして置こう。

───あー、忘れてた。

「追肥しとけぇ!、それ、アホのようにデカくなるからwww」師匠のお告げをすっかりさっぱり忘れてた。それを急に思い出して軽く追肥を施した。勝手に芽が出た野菜。それがスクスクと育ってしまうのはどうしてか?。ここまで勝手に育ったのだから採れるまで採り切ろう。腕時計に視線を移すと、デジタル数字は10分しか進んでいない。撤収するにはまだ早い。今日はポカポカで寒くもない。

───やる事はねぇーかー。

悪い子はいねーかー。なまはげの如くつぶやきながら、倉庫を開けると芽が出ていた。他でもない、10日後に植える予定のジャガ男爵である。お持ち帰って芽出しのつもりがこちらも勝手にスタンバイ。

種芋のお尻を切って半分に分けて、断面を日に当てて・・・。その段取りが見事に崩れる。手に取ってみると種芋が小さい。どう考えても切ってはならないサイズであった。つまり、今がひろみ郷。どうしようかと一瞬悩んで結局植えた。霜が降りても雑草マルチでしのげる気がした。

───師匠来んなよ、来んなよ師匠。

「おめぇ、早いだろ!(怒)」

見つかれば、その場で絶対怒られる。コソコソと、なんとなくクリスタルな顔でしれっと植えた。しれっと植えてやりました。その瞬間、温存していた去年のキタアカリとサツマイモとが行き場を失う。だから、もみ殻を積んだ場所に埋め込んだ。

大根を抜いた跡地に非常用にもみ殻を積んでいたのだ。もみ殻の中に素手を突っ込むと暖かい。おジャガは多分イケるでしょ?。サツマイモはダメ元でやってみる。なぁ~に、二度も芽出し失敗しているのだ。芽吹けばラッキーくらいで丁度良い。芽吹けば逆に自信付く。

───徐々に気分が晴れてきた。

ちょっとした仕事の悩みで頭のネジがボン言う寸前。実際、ポンくらいはしていただろう。如月の日差しを受けて、静かな畑で心のネジも巻けたよう。失敗しても良いのです。成功しなくても良いのです。でも、きっとたぶん上手く行く。根拠無き自信だけがそこにはあって、今日もサヨリは元気です。

最後にイチゴに目を向けると、白いつぼみが目に入る。確信も確証も全く無いのだけれど、これってイチゴの花だよな?。ここには雪も無く流れる川も無い場所だけれど、春一番までもう少し。

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