虫食いで諦めていた白菜を収穫

畑 2023年12月23日
月曜日(畑の話)

 今日は成人の日。本日、晴れの日を迎えられた皆様。おめでとうございます(笑)───そして、月曜日は畑の日

 去年は、あまり畑に出ていない。
 行かなかったのではく、行けなかったから。

 仕事だったり、ブログだったり、小説だったり。あれだったり、これだったり。思い返せば、何かと何かに追われる日々だった。

 師走に入ると何もかもが大詰めで、畑のことをコロリと忘れた。否、忘れていたのは、じゃがいもだった。というのも、雨が幸いしたのだ。いい感じで雨が降る。二日おきに雨が降る。僕の愛しのよつぼしも、水やりの心配すら不要だった。ラッキーにかまけていると思い出す───あら、ららららら。まだ、じゃがいも掘ってない!

 のんちゃんのブログ王の最終投稿を目前にして。

 つまり、12月23日。時間をつくって畑に向かう。いつまでも、じゃがいもを放っとけない。じゃがいもを掘らないと新しい年が越せなくて、今日もサヨリは元気です(笑)

 バカな僕でも覚えてる。あの日の空は曇天だった。けれど、外はさほど寒くない。そして、風もない。だから、芋を掘るなら今しかない。作業予定時間は1時間。とっとと芋だけ掘るつもりだった。だがしかし、久々の畑に事情が変わる。知らない間に状況が変わっていた。

 大根がニョキニョキ伸びてる。

 この大根も抜かないと。放っておいても、とう立ちするだけ。抜けるものは抜いて帰ろう。食えるうちに食ってしまおう。食べ物を粗末にしたら、それこそ、お天道様に顔向けできねぇ(汗)

 真っ先に、目の前の大根を抜いてからじゃがいもの畝を掘る。地上から見えない芋堀りは、ガチャと同じで掘ってみないと分からない。しおれかけたじゃがいもの茎を引っ張ると、根っこに小芋がくっ付いている。それは、明るい兆しである。

 そこそこあるかも?

 畑の一等地に雷電を飾って、それから作業手袋で装備して。僕はうねの土に手を突っ込んだ。そこは、足元に広がる大宇宙。お楽しみはこれからだ。すると僕の指先レーダーが、じゃがいもの存在を土の中で複数捉えた。不安な気持ちが希望に変わる。それだけで、土を掘る速度が速くなるのも不思議です。ゴロゴロとじゃがいもを掘り出しながら気付いてしまう。

 何だよ……この穴?
 これが噂のモグラトンネル?

 半信半疑で土を掘るとトンネルの範囲が広かった。ここは、キュウリ、ナス、トマト、オクラを植えた畝……この夏、感じた違和感の原因。それって、モグラだったのかもしれないな。冬の間にモグラ対策も考えないと、次の春夏野菜が大変だ。

 結局のところ、じゃがいもは思った以上の収穫だった。これは、肉じゃがとカレーの材料。オッツーが好きなシチューにもできる(笑) 残ったじゃがは、大根といっしょにおでんだな。

 僕は予期せぬ豊作にほくそ笑む。

 何もしていないのに、これだけ採れたら御の字だ。やることは終わった。さて、帰ろう。その前に……一応、見とこか。見たくないけど、白菜を。

 不安たっぷり白菜である。

 この秋、白菜の種をまいた。すぐに芽が出て畝に植えた。そこまでは順調だったよ、そこまでは。白菜はスクスクと育ち、そして虫の餌食になった。虫対策をしたはずなのに、ガッツリ虫に食われていた。この年の秋は、気温が高くて虫が減らない。

 僕は葉野菜を作るのが嫌いだ。

 何度も書いているけれど、白菜もキャベツも育てる自信が全くないのだ。そのうえ、頻繁に畑に行けない。だから、虫に食われ放題。僕の畑は、お野菜キングになっていた。焼肉じゃない方のキングであった。

 でも……念のため。

 白い不織布ふしょくふのガードを僕はめくる。

 やぁ、久しぶり。誰だか分かる?

 同窓会で何十年ぶりに会ったクラスメイトに話し掛ける……そんな感じで。不織布ベールの向こう側。育つはずのない白菜が白菜になっている。白菜は、ちゃんと結球までしていた。これぞ、自然のミラクルであった。

 外側の大きな葉。それは、虫に食われていたのだけれど、葉っぱを取り除くとスーパーで売っている白菜の形になった。無農薬でも出来てしまった。白菜は鍋になり、畑の成功体験がひとつ増えた。

───白菜の花言葉は、かたい約束。

 今年は、ひと畝使って白菜を作ってみようかねぇ?(笑)

 その前に、モグラだけれど。

冬野菜収穫 2023年12月23日

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