ぬるっと読めた! 大怪獣のあとしまつ <書評ではありません>

火曜日(レビュー)

───火曜日はレビューの日

 僕は本を読まない人だ。

 こんなことを書いてしまうと

「おめぇ~! それでよくもまぁ~〝小説書いています〟なんて言えるよな?」

 そんなご指摘を受けそうだけれど、残念ながら事実である。小説どころか漫画すら読まない中年期を過ごした。だから読書量は極めて少なく、読む行為への持久力が僕にはない。読む速度はカメさんだ。そんな僕に相棒は、若い子に人気のコミックスや執筆の参考になりそうな書籍を送ってくれるのだ。だから、時間を見つけて本を読むようになった。もうね、相棒にお世話になりっ放しなのである(汗)

 これを大前提にして書籍レビューをこれから書こう。書籍レビューというよりも、読書が苦手な僕が、読みやすいと感じた作家先生のご紹介である。

 コロナ禍で外出すらままならない時期の話である。ブログの肥やしに本でも読もか。そんなぶらり散歩気分で、僕はとんでもない背伸びをした。どうせ読むなら凄いのでしょ? こともあろうか、ノーベル文学賞の〝シッダールタ〟と芥川賞の〝忍ぶ川〟に手を出した。知らない単語と読めない漢字。もうね、未知の語彙ごいのワンダーランド。その意味を調べながら読み進めると……全然前に進まない(汗)

 こんなんじゃ、ぶらり散歩気分なんかじゃなくて心臓破りのトライアスロンじゃないか! でもこれが……文学? だって〝学(まなぶ)〟の文字が付いてるし……。辛い、苦しい、目が痛てぇ~!の三重苦。この二冊を読むだけなのに、数ヶ月もの時間を要した。慣れない読書で、とても辛い日々が続いた。けれどお陰で、僕の脳みそに基礎体力が付いたと思う。読む力、のようなもの?

───てか、ぶっちゃけ、正直、辛かった(汗)

 その後で、チョロチョロと有名どころをつまみ食い。日本沈没がドラマ化の情報を得て、原作本を読んでる途中で購入したのが、大怪獣のあとしまつ。太鳳ちゃんの映画を観たかった……でも、やっぱ、コロナ怖いし……。つーことで、宮脇書店で映画ノベライズで映画を観た気分を味わおう。610円のお手頃価格と196ページ完結なのも嬉しいところでようやく出します。ご唱和ください、今日もサヨリは元気です(笑)

 昼飯を食べながら、読み始めてから二時間後には読み終えた。ナニコレ凄い! それに驚く僕がいた。だって、そうでしょ? 一気に一冊の本が読めただなんて! 最初から最後まで。これまで、漫画とハウツー本以外でそれはない(汗) きっとこれ、読みやすいから読めたのだ。読み返すことなくぬるぬると、物語が頭の中へ……その感覚が不思議に思えた。どんな人が書いたのだろう? そこから始まる次の一手は、作者リサーチに決まってる。決まって僕はこのパターン。直近ならば、竹屋まり子先生(あくたの死に際)と三香見サカ先生(薫る花は凛と咲く)。そう、五月はコミックス月間だった。では、話を戻そう。

───橘もも先生とは何者ぞ?

 この段階で少し惚れてた(汗) 

 小説家で翻訳家。編集者でフリーライター。これだけで、無敵の人に僕には思えた。言い換えれば、文字を操るスーパーウーマン。文章のスペシャリストで語彙の魔法使い。そんな、もも先生の小説ジャンルは少女小説とライトノベル。だから読みやすいのか? でも、何処が読みやすいのか? テンポ、表現、読めない漢字がなかったから? 思い出したように、パッと開いて数ページを読み返すのだが、未だにその糸口すら掴めていない(汗)

 もし仮に、読書でもしようかな? そう思われた方には〝大怪獣のあとしまつ〟を紹介したい。てか、もも先生をおススメしている。僕にはそれほど読みやすい小説だった。リアルなお知り合でご興味のある方はお知らせください。いつでもお貸しいたします(笑)

 これらは、僕が小説を書き始める二年前の経験談。その僕に相棒が、真っ先に伝えてくれたのが開く漢字と閉じる漢字。加えて読み易さと理解のし易さの重要性。それまで僕は、漢字と平仮名との比率だなんて思い付きもしなかった。え? そんなのあるの? って感じだった(汗) そのイメージから、真っ先に頭に浮かんだのが、大怪獣のあとしまつ。偶々だけれど、大怪獣のあとしまつを選んだのにも、何かしらの伏線が隠れているような気がしてならない……それとも僕の気のせいだろうか?(汗)

コメント

  1. 二年前の読書の不思議のあとしまつ。答えが掴めてよかったですね。雉虎さんの文章も小説を書く前から、読みやすくてスラスラ読めました。次の土日の小説も楽しみです(笑)

    • マコトさん、こんばんは(笑)
      土日のテーマも決めないとですね。
      今週は何を書こうかなぁ?
      桃の時期は行き当たりばったりです(汗)

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