元ネタは8マン?「大怪獣のあとしまつ」ノベライズ本を読んで思うこと

怪獣のあとしまつの本
Kindle・書籍

───本屋で「大怪獣のあとしまつ」の映画ノベライズが目に止まる

映画に興味があった。観に行きたいとも考えていた。けれど、ネットの評価が酷すぎた。令和のデビルマン、これが僕の足を遠退けた。怪獣の死体処理、そのテーマへの期待感が過剰過ぎたのだ。

だってそうでしょ?、大怪獣のあとしまつ、カタチは違えど昔々の漫画で読んだもの。幻魔対戦が代表作の平井和正先生が、別の作品の1話だけテーマにしてたもの。数ページだけだったけれど、そのイメージだけが僕の記憶に残っていた。

───平井先生、やっと時代が8マンに追いつきました

僕は厳重にビニールに守られた「大怪獣のあとしまつ」を手にして店を出る。610円、Kindleで買っても良かったのだけれど、本のカタチで読みたくなった。

この薄さ、2時間もあれば読了できる。

8マンと大怪獣のあとしまつ

───怪獣の死体処理

最初にこのテーマと出会ったのは80年代に遡る。記憶違いやマンデラエフェクトで無ければ、最初に巨大生物の死骸に困惑していたのは60年代の「8マン」だった。

───アニメではなく漫画の方

8マンは1963年に週刊少年マガジンに連載されたヒーロー漫画である。同年、テレビアニメ化(フジテレビ)もされ、提供はみんな大好き「のりたま」の丸美屋食品工業だった。

───見て来たように書いているけれど、それは僕が生まれるずっと前の出来事だ

そんな僕でも8マンは知っていて、80年代、書店のコミックコーナーに8マンは並んでいた。しかも立ち読み自由な大らかな時代。レジの横には、松田聖子や田原俊彦のブロマイド。それを圧迫したのが学ラン姿のなめ猫だった。

僕の記憶が正しければ、他の漫画と勘違いしていなければ、ボケが始まっていなければ、確かに8マンは怪獣の死体に困惑していた。怪獣を倒した季節が悪かった、真夏だった、夏の暑さで腐敗する怪獣に翻弄する8マン。

その後、どうなったのかが記憶にない。ネットで調べてみても、そんな記事はどこにも見当たらない。勘違い、気のせい、やはりボケ?。もし、僕と同じ記憶が残っている方がいらっしゃれば、そりゃ、もうお友だちです。

ガセだったら御免なさい。

───映画は遠慮したけれど、このテーマがどう化けたのかは知っておきたかった

これが「大怪獣のあとしまつ」の本を買った動機である。本を開き読み始めて10分で閉じた。違和感というより、嫌な予感というやつがそうさせた。思っていたのと全然違う。

───揺れる人妻の乙女心

怪獣だよね、これ怪獣ものだよね?。死んだと思ってた元彼が帰って来たからって、そこまで揺れるか?、揺れちゃうものなのか?。まだまだ新婚さんなのに?。希望が持てない滑り出しだった。

これが、今どきの流行り…ですか?。

───読み終えた後、心のあとしまつが大変そうだ

橘ももさんのサラサラと読み易い文章に助けられる。これは有り難かった。お陰で2時間ほどで読み終えた。その後で、映画との比較をネットで調べてみると、ノベライズ版では、登場人物の心理描写が映画よりも深く掘り下げられているらしかった。

それぞれの登場人物の言い分も理解出来る。冬ソナチックな相関図。けれど、ユキノが既婚者だという立場が、随所でストーリーの足を引っ張る。元彼大好き、お父さんたち涙目だ。

夢も希望もあったもんじゃない。

───元彼は選ばれしもの

最後のオチは良いとしても、テーマが秀悦なだけに勿体無い気がしてならなかった。そう思うのは僕だけなのだろうか?。感情移入が全く出来ない。大怪獣が出るのだから、もっとこう、正義感溢れた、真っ直ぐで、夢があって、子供と一緒にして見られるお話だったらグッと良かったかな。

Amazonレビューに上手いこと書いてあった。

───男と女のあとしまつ

これだ。

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