どっちが好き?Kindle VS 紙の本

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Kindle・書籍

単純に、本とKindleのどっちが好き?。そう尋ねられたら紙の本だと答えます。絵本、教科書、参考書、少年ジャンプ…慣れ親しんだ紙の感触と友情・努力・勝利のジャンプ三原則が染み付いているのだから。

この数年、Kindle(電子書籍)と紙の本とを併用しながら読んできた。すぐに欲しい時はKindleを選択し、目的を持たない時はブックオフ。読書量としては大したものでは無くて、月に一冊読めば御の字だった。つまり、僕はあまり本を読まない人種である。本より漫画。漫画より動画。じっと文字を読むのは得意な方では決して無かった。

そんな僕がブログのネタの情報収集はもっぱらネットと体験談。ネットからのネタ探しの主体はYahoo!ニュースだった。Yahoo!から得た情報を掘り下げてググる。それが最近はTwitterやYouTubeを使う場面が多くなった。Google検索で欲しい情報が見つからないのだ。いわゆる物販サイトの壁。

例えば『ブルブルマシンの歴史』で検索すると、Amazonや楽天市場などの商品がズラリと並ぶ。欲しいのはそれじゃ無くてブルブルマシンの歴史。誰が開発したとか、最初のマシンはいつ出来たとか。そんな情報。そして、過去のGoogleなら一撃で表示されたであろうキーワード。

みんなどうやって検索してる?。

色々と聞いてみた結果。「そりゃ〜、Twitterとインスタっすよ!髪の毛染める色探しなんかInstagramで一髪っす!」そっか、そのスーパーサイヤ人のような色もInstagramで調べたのか…。今なら東京リベンジャーズのマイキーくんの方が伝わるのかな?。我が子より若い同世代の助言に従い、必然的に僕の検索媒体が変わった。Googleでの操作がSNSにとって代わる。最近ではPinterestの出番も多い。

運良く欲しい情報を探し充てても話はそこでは終わらない。ブログを書くために裏を取らなければならない。地味に手間のかかる作業。そして情報元は何らかの書籍にぶち当たる。YouTubeの情報元も結局のところ書籍から。

だったら本を買って読む方が効率的かつ信頼性も高い。ネットを切り捨て話題の本を読むようになった。欲しかったのは、情報が信頼できる根拠なのだから。経費は必要だけれどネットならではの余計なノイズも入らない。娯楽と時間の節約として考えれば大した問題とも思えなかった。

Kindle Paperwhiteを購入

Kindleで読むシッダールタ

情報収集の場を書籍へとシフトして、間もなくKindle Paperwhiteを購入。長時間iPadの画面を見続けるのは老体の目には過酷だったのが大きな要因だ。

Kindleの反射光は老化した僕の目に優しかった。ずっと読んでいられる。反応の遅さと質量の重さが改善されれば…。そこが残念なポイントだった。今の技術を持ってすれば、数年後には解消されるだろう。

Kindleと紙媒体との大きな間違いは文字サイズか変えられる事である。老眼と乱視持ち僕にとって裸眼で読める恩恵は大きい。目からくる肩こりも改善されたような気がする。あくまでも個人的感想だ。

僕は3冊ほど平行して読むタイプ。あれやこれやと何冊も本を持ち歩かなくて良いところも嬉しい。読みたいと思っていた本を忘れる事も無くなった。どこへ行くにも身軽になった。バッテリーも長時間もつので電池切れの心配も無い。

それと同時に本を置くスペース問題も解消された。本を読むにしても、大量の本の保管は割と重要課題であった。問題があるとすれば本の重さと厚みが実感できないところだ。「安っ!」と衝動買いした電子書籍。Kindleでは大きさ、重さ、厚さなど、いの一番に気づくところを見逃してしまう。そして、読み始めて数日後。そのボリュームの多さに驚かされる事も珍しくはなかった。

いま、読み進めている『日本沈没(上)』も中々先に進まず半分にも満たない。やっと、小野寺と玲子が出逢い海辺でヨロシクやっている場面である。既読ページは32%と表示されている。先はまだまだ長く、次に控える『日本沈没(下)』も購入済み。気になって本屋で単行本を手に取ると、一般的な本に比べてかなり分厚かった。

Kindleを必要とする僕には、そもそも読書に対する空間確保の資本力が足りない。広い部屋に巨大な本棚。そこで働く執事とメイド。道明寺家のような環境ならば、Kindleなど全く無用の長物だろう。気分次第で読み聞かせだって頼めるだろう。けれど僕には夢物語。

直感的に本を探し、本能的にページをめくり、複数冊の書籍を並べて読み比べ。紙とインクの香り、指先が覚えた感覚から瞬時に目的の情報へとたどり着く。それも夢のまた夢。

そんな読書環境を有する人物は、ほんの一握りなのだ。僕のように、わしゃわしゃと本を読むの程度であるのなら、Kindleで十分だと妥協している。何度も何度も読み返す、本当に好きな本だけ紙でいい。なんなら朗読コンテンツもあるのだから。

内容を脳と身体に染み込ませるのならば、紙媒体の方が圧倒的有利に働く。心への刺さり方がまるで違う。そんな意味からKindleは、五感を総動員させて本を読むレベルに行きついてはいない。僕が慣れるしかないだろう。

ただ、これからの小学校、中学校での教科書が電子書籍化されるとなれば話は別。何かが違う気がして日本の将来が怖い気もしている。

だってそうでしょう?、スマホ脳(新潮新書)の一節によると、かのスティーブ・ジョブズでさえ、我が子のiPad使用には大きく規制を掛けていたのだから。

この一冊、視点を変えて読むだけで、近未来SFに見えたり、ホラー小説に見えたりして興味深いです。

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