Kindle買ったら新しいの出た…。
2019年、あの疫病が世界を混乱と恐怖に陥れると誰が想像しただろうか?。2020年、新垣結衣と星野源の入籍を誰が予想しただろうか?。2021、僕はKindleを購入し、その目に優しい画面の素晴らしさを記事に書いた。夏休みも終わりを迎える8月29日の出来事。
それからひと月も経たぬ間に、Amazonから新型Kindleが発表される。そのニュースは、瞬く間にインターネットを駆け抜けた。Yahoo!ニュースを始め、様々なメディアも取り上げられた。愛猫サヨリを抱きしめながら、その夜…僕は枕の裾を噛んだ。
巧みな仕掛け、見事な誘導、絶妙な値引き設定…。今思えば、Amazonの手のひらの中で踊らされた事に気付く。うまいなぁ〜、これがネットマーケッティングというやつか。
今まさに、僕と同じ体験をしているアナタ。そりゃもうアナタは、今日からお友達ですよ。親友と呼ばせてもらってもいいですか?。おすすめの一冊があれば、是非とも教えて下さい。
ちょうど『日本沈没(上・下)』を読み終えて、次の本を探している。この際、新型の事など忘れて読書に勤しもう。そもそも現状Kindleに不満は無かったのだから。そして数年間、お世話になるマシンなのだから。悔いるのも失礼と言うもの。
それでも気になって、こっそりとAmazonでKindleの価格をみてみると、タイムセールと称して更に千円の値崩れ。
軽く僕の心の中央構造断層帯が大きく揺らいで沈没しそうになった。小野寺君、大変だ!。今すぐスティーヴンに連絡したまえ。そう、次の作家はスティーヴン・キング。
新たな一冊を求めて
噂によると、ジャイニング、IT(イット)、ミザリー、ミスト…。モダンホラーの巨匠、スティーヴン・キングの小説表現が素晴らしく恐ろしいらしい。映画は観たけれど小説を読んだ経験は皆無。少し気になる。ちょっと読んでみたい。
ホラーにはホラーを、貞子には伽耶子を、KindleにはKindle本を。それは、Kindleの一件を忘れる良い機会に思えた。くよくよしても始まらない。前を向いて歩こうよ。
だったら狙うはデビュー作。キングの嫁さんがゴミ箱から拾い上げて「あなた、これ面白いじゃないの?」つーって、クリーニング屋で燻っていたスティーヴン・キングが世に送り出したという逸話を持つ『キャリー』。いじめられたサイキック少女の復習劇である。最初から選択肢はこれしか無かった。大丈夫、話はテレビで知っている。
小学生の頃の月曜ロードショー。エクソシスト、オーメンと並んで夏休みのお約束だったキャリー。荻昌弘さんの解説と、幾度も見たストーリーと、ショッキングな映像は今もなお頭の中に染みついている。
よし、原作を読もう!。待ってろ、キャリー!。その気になってAmazonで調べるとKindle版が見つからず、僕の心は完全に沈没しかけた。こりゃ〜まずいぞ!小野寺君。
その矢先、Twitterフォロワーさんのクラさんから『陰翳礼讃(いんえいらいさん)』の情報を頂いた。無料の花言葉は『僕、大好き♡』。幸いにも、陰翳礼讃はKindleで無料で読めた。ちなみにクラさんはWebデザイナーでありブログも運営している。
それを知るや否や、僕は本能的にダウンロードし、そして一気に読み干した。日本沈没と共に陰翳礼讃でも、日本とは?、日本人とは?、日本文化とは?。それらを考えさせられた良書だった。ブログの肥やしが、またひとつ、増えた想いがした。
書評を書くには、まだまだ力不足な僕。もっと力を蓄えて、時期が来たら書評を書くのも良いかも知れない。その為にも読書で多くの引き出しを蓄えようと考えている。そもそも読む速度が遅いのだから、新型Kindleの速度が20%向上したとて、への突っ張りにもならないという着地点に落ち着いた。そして過去のツイートを思い出した。
息を吹き返した僕は、ヘッセのシッダールタを読み終えた後に勧められた、同作家の『人生の言葉』を読み進めている。
こうしてガンガン本が読めるのは、他でも無く目への負担が掛からないKindleの画面のおかげ。今回の新型は見送り、まだ見ぬ次世代の新型を狙おうと思う。読書はKindleだけと決めたのだけれど、キングのキャリーだけは紙の本で買うかも知れない…。
追記、、、
結局、キャリーを注文した。到着は10月1日の予定である。
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