───揚げたての唐揚げ食べてぇ。
頭の中でメニューを回す。ほっともっと、ほっかほっか亭、吉野家、それともココイチでカレー?。いやいや、値上げの春だから小僧寿し。からあげ弁当、漢の350円!。先月食べて味を占めた。この安さが決定打である。いつもお客が少ない所もお気に入り、それは、ここだけの話だけれど。
───今日もお客は僕だけ?。
どうして潰れないのだろう?、いつもワンオペ、順番待ちの心配要らず、大口の上得意でもいるのだろうか?。不思議なほどの客の少なさ。でも、そこが良い。
先月、初めて小僧寿しでから揚げ弁当の存在を知った日。興味本位で食べてみたら、予想に反して美味かった。その記憶がアツアツ唐揚げと僕の舌を直結させる。サクっと外食もアリだけれど、香川のコロナが許さない。県からの発表が全然減らない。
───つまり、テイクアウトします。
今日は2回目の揚げ弁当で決まり、、、の筈だった。入店してから気が変わる。そうだった、そうだった、赤いのあったの忘れてた。だってそうでしょう?、スリラッチャって何?、スパイシーでコクがある、スリラッチャホットソース仕立てとは何ぞや?。
───謎のソース、スリラッチャ。
お弁当が整うまでの待時間、ネットで調べるスリラッチャ。それは、全米で大ヒットしたタイ発祥のチリソースの名称だった。スリラッチャも、小僧寿しの赤からあげも、その情報を薄くSEO的にも狙い目っぽい。
───満足できたら記事にしよう。
そんなお気楽な気分でテイクアウト。先月と同じ、ノスタルジックな発泡容器を開くと、名前のとおりの真っ赤なから揚げが顔を出しす。本能で理解した。
───嗚呼、辛そうだ。
小僧寿しの赤からあげ弁当(464円)
小僧寿しのライスへの不安は微塵もない。寿司屋の命はシャリなのだから、米が不味けりゃ話にならない。なに気にご飯の量もそこそこ多い。
───そして残念なお知らせだ。
赤からあげ弁当は、前回食べたから揚げ弁当とは、おまけのおかずが違っていた。おまけはから揚げ弁当の方が僕は好み。辛いからポテサラをメインにしたのかも知れないけれど。黄色と緑と赤が欲しかった。色合いが足りない。
───いざ、本丸!。
見た目も香りも辛そうな赤いから揚げ。深みのある赤は宝石のよう。ひとくち含めばドンパッチ。細かくて辛い泡が舌先で弾ける。炭酸系にも刺激がチクチク痛い。激辛の部類に入る辛さの木目が細かい。う〜ん、、、好きぃ。
味音痴な僕だけれど、舌の上で踊るエビチリが見えた。確かにチリソースに近い味と、風味と、刺激と、香り。
───辛さレベルは2と半分。
僕の場合、ココイチ3辛で頭皮から汗が出る。赤からあげの辛さは頭皮には及ばなかった。額までの汗だった。つまり、ココイチ3辛よりもマイルドだ。舌へのピリピリ刺激はそれ以上。そう、僕の舌は言っています。
───辛いの欲しいにアリですな。
月に数回、激辛を求める食癖。そんな時はココイチで辛さをチャージしてきたけれど、小僧寿しでも辛さのチャージが可能だと学習した。もう歳だし、出費も、辛さも、この程度で抑えねば。
───2022年値上げの春、初めての小僧寿し。
それ以来、ほっともっとを押し退けて、小僧寿しが僕の中で絶賛急上昇中なのである。次回は最後の砦、チキン南蛮弁当を試食してみようと思う。
レシートを見ると「チキンナンバンベントウ4コ」のオーダーになっていた。これもワンオペ故のご愛敬というヤツだろう。それとも、ノストラダムスの予言を生き延びたお母さんからの預言ですか?。
───因みに価格は同額デス。
Related Posts