───食堂行きますか?。
朝日町で仕事中の出来事。
何やら良き食堂が近くにあるのだとか。朝日町ならたも屋(うどん屋)でしょ?。そう思いながらも誘いに乗った。事前情報は特に無かった。別段、気にもしていなかった。半日、体を動かして僕の胃袋は「おかなが空きました」と言っていた。
そこで、びっくりポンなからあげ定食と出会うとも知らずに。
これは罪深い!ゆうちゃん食堂のからあげ定食
───午前11時。
オレンジ色の看板の定食屋に入る。ズラリと並んだお弁当が、未だコロナ禍である事を思い出させた。マンボウが明けたのだけれど、中で食べる事は出来ないのか…。
「中で食べられないの?」
お弁当の前にいた店員さんに尋ねると、
「大丈夫で〜す!」
と、元気な声で店内へ誘導される。ひと目でセルフ形式の食堂だと直感する。日替わり定食が目に飛び込んだが、僕の場合はいつもの唐揚げ。660円のからあげ定食を注文した。ご飯の中サイズを頼もうとすると、
「ご飯は小で十分ですよ」
そう、今日の相棒にアドバイスされ、疑う事なく僕はその指示に従った。
───ははぁ〜ん、何かあるな。
朝日町だけにガテン系のお客が多い。からあげ、トンカツ、ハンバーグ…。豊富なメニューから、それぞれが、それぞれの注文をしていた。ライス大を頼む声も聞こえたが小の声も多く聞こえる。からあげ定食が出来上がるまで、10分ほど待っていたのだけれど、その間、初めての店を見渡していた。
───店員さんが11名か…お昼時は相当な混雑なのだろうな。
11人もの給料を捻出するのだ。行列が出来るレベルでなければ店の経営など困難だ。つまり、何かの目玉があるという事。それだけを感じ取る事が出来た。
───1番さん、からあげ定食。
元気な声に導かれ、定食を見て混乱した。
───何かあった、そう言う事か。
───今日の記事ネタがそこにあった。
からあげ定食の唐揚げの中身は、デカイささみの唐揚げだった。おなかが空いています。そう宣言した僕の胃袋だったけれど、唐揚げからの重圧に後退りしそうになる。大きな3つの唐揚げ。これはお得感満載だ。
───これはリピ確の予感だった。
目でみて、鼻で嗅ぎ、舌で味わい、お腹爆発。
視覚だけで食べた気にもなる。完食は可能だけれど、午後から体が動くのかと不安になった。唐揚げを一個食べて衝撃の事実を知る。美味しいよ、美味しい。美味しいけれど、裏にも唐揚げ。
───1、2、3、4、5、6。
うん、いける、味噌汁も美味いし。
いけると思って食べ始めて、2個目から不安になる。3個目から、食べても、食べても唐揚げが減らない気がした。この感覚は久米池うどん(肉中)のそれと似ていた。重厚な肉の海が広がる中、僕は黙々と唐揚げを食べた。塩と醤油を交互に使い分け、飽きないような工夫をしながら。
───余は満足じゃ。
熱々のからあげ定食を全て平らげ、パンパンに膨れ上がったお腹を撫でながら店を出る。この地区での仕事が終わるのは明後日。まだチャンスは2回もある。もう一度、入店のチャンスがあれば、ハンバーグ定食を食べてみたい。
───どれだけ大きなハンバーグが出て来るのだろうか?。
かなり興味ある。
───追伸。
ハンバーグ定食、食べました。
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