あ、間違えた!久米池うどんで肉うどん(中)

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ひと玉がでかいうどん
香川県・うどん・遊び場

お昼のうどん屋を決めるルールは2つある。ひとつは、未開の店。もうひとつは、生き慣れた店である。この日は両方の選択肢が議題にあがった。行く行く詐欺で未だに行ってない瀬戸晴れと、ボリューミーな麺がマーベル映画の久米池うどん。

当初、瀬戸晴れが第一候補に上がるものの、駐車場には車で溢れていた。店の前にはいつもの行列。いつもそう、いつだってそう。この店に客の切れ目があるのだろうか?。僕らは決してくじけない!、瀬戸晴れはまたの機会でと心に誓う。瀬戸晴れの前を素通りして、いつもの久米池うどんへと車を走らせた。

───今日はどれをたべてやろうか?

久米池うどんも人気店である。

あと5分遅ければ、あの行列に僕らは飲まれていただろう。ギリセーフ。席に座れた安堵感がそうさせた。後の惨劇を生む予想すら出来なかった。久米池うどんは一般店である。注文を訊かれて速攻で返す。

───肉、ふた玉

一瞬、みんなの動きが止まった。しばらくして、何事も無かったかのように午後からの仕事の話に入る。喰って良いのは待つ覚悟のある奴だけだ。この店では、オーダーを通してから5分〜10分待ちは当たり前。大人しくうどんが運ばれるのを待つ。

───そうそう、おむすび、おむすび

それとも、焼き豆腐のおでんにしようか。席を立とうとして血の気が引いた。隣の客へ運ばれたうどんが馬鹿でかい。そうだった、そうだった、久米池うどんの一玉は多い事でも有名だった。あ、間違えた!。

───うどん屋での注文に、後戻りの文字は無い

初めてのふた玉は、初めてのメロディを探り探り鍵盤を叩くようなもの。全く先が読めない展開に、胃袋が耐えられるのかが心配になる。時折、ふた玉入りのどんぶりが運ばれて不安が高まる。違和感というより、嫌な予感というやつだ。

───何つーデカさ

おむすび、おでんどころでは無くなった。もはや怖くて取りにも行けない。楽しいランチの目標が完食に変わる。メンバー5人の中で、僕の肉うどんは最後に運ばれて来た。大食いミッションに早食いの要素も加わった。みんなは青白い器、僕のは黒い器。その差は理解毅然。心を揺さぶるうどんだった。

───僕は、大食いモードへとスイッチを入れた

腹が鳴るぜぇ〜。

日本よ、これがうどんだ!久米池の肉うどんを飲み干す

アツアツで伸びやかな腰のある細麺。

その上には甘い牛肉がトッピング。漢の肉ふた玉。一口目を一気にすする。平たい細麺は極上のどん兵衛の味がする。この感想は以前書いた記事と同じだ。決してディスっているわけで無く、どん兵衛をイメージして讃岐うどんを打てば、きっとこの味へと到達するだろう。

───モチモチで、ツヤツヤで、茹で立ての麺

不味いわけがない。こんなの美味いに決まってる。休む事なく麺をすする。幾らでも胃の中に吸い込まれる感覚に安堵感が走る。炭水化物が胃の中で溶けゆく。イケる、イケるぞ。麺の細さも後押しをする。噛む必要すらありません。飲むだけで十分です。喉越し爽快。このうどんは飲み物だった。

───あ〜お腹いっぱい、ごっつあんです!

達成感にベルトを緩める。小麦の花言葉は、豊かさと繁栄。僕のお胃袋は豊かさを喜び、お腹の脂肪からは繁栄の足音が聞こえた。

午後からは死ぬ気で働こう。

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