今日もサヨリは元気です。

今日もサヨリは元気です。
うちの猫の話

───外出が続く昨今。

事務所に戻るとやる事は決まってる。先ずは愛猫サヨリの顔を拭く。鼻水やら、目やにやら、よだれやら。キッチンペーパーに手を掛けると猫の耳がイカになる。

───情けは猫の為ならず。お留守番、お疲れさん。

一気に抱き上げ、一気に拭き取る。辛い時間は短い方が美しい。顔を綺麗に仕上げると、次は手足のチェック。爪の状態と指又の汚れの確認作業。ブラッシングはその後で。

───猫は足を捕まれるのが嫌いな動物。

そんな事、僕は知らない。

お構いなしに爪が伸びていたらちょん切るし、手足が汚れていたら拭き上げる。

ティッシュ、タオル、その他諸々。様々なふきふきアイテムを試したけれど、サヨリが最も嫌がらなかったキッチンペーバーは手放せない。お気に入りはネピアのやつ。財布に厳しい高級品。違いの分かる猫である。

───はい、できあがり。

サヨリの身だしなみを整えて、特にご要望がなければひまわり(ポメラ)を開く。何を書くわけでもない。液晶に表示された空白の原稿用紙を見てるだけ。

───さて、何を書こうか?。

全てはそこから。今日の記事を書くこともあれば、明日の記事を書くこともある。いつでも投稿できるネタが思いつけば良いのだけれど、それほど世の中甘く無い。

───いつだってギリギリだ。

思い浮かぶ事を打ってみて、良さげなら保存して、ダメだと思えばバックスペース。これはダメ、あれはボツ。陶芸家なら釜の前で皿割ってる感じである。

ポメラに向い、しばらくすると、サヨリはポメラの向こう側。背筋を伸ばしてチョコンと座る。サヨリ、ポメラ、そして僕。自然と僕を見下ろす構図が完成される。

───見下されている感じがします。

要望がなければ、飽きるまで僕を見下ろし、要件があればポメラの端に頬を擦り付ける。それは、ご飯かミルクの催促である。

犬のように抱っこのリクエストを受けた記憶が全くない。抱っこされたい時は、勝手に膝の上によじ登り、勝手に寝るか膝の下からガンを飛ばすかのどちらかである。

───最近になって思うことがある。

サヨリはひまわり(ポメラ)に敵対心を持っているらしい。ライバル心と言うべきか。ポメラを開かない時は、好きな場所で転がっているのだけれど、ポメラを開くと、あの行動を取り始める。

───ボク以外を見るな!。

そんな面倒臭い彼氏のような振る舞いに、可愛い反面、好きな所で寝てれば良いのとも思う。お気に入りの場所に、いつでも暖かいカイロを2つ並べて置いてあるのに。

───抱きしめようものなら嫌がるくせに。

だってそうでしょう?、先代ポメラの頃の話。真夏にですよ、膝の上でゴロゴロやられても暑いだけ。お互い引くに引けない我慢大会。その意味が理解出来ない。

その傾向は、ニューフェイスになっても変わらない。それ、脈々と引き継がれる謎の愛情表現ですか?。

サヨリは滅多に鳴かない。大きな瞳で語るタイプで、言い分が大体分かる僕もどうかしている。そのうち悠長な日本語で話し掛けられるのだろう。

───そろそろ尻尾が二叉になっても不思議じゃないお年頃だし。

人間なら第四成長期あたりですかね?。

サヨリが推定レベル15歳を越えて、僕はぷつりと歳を数えなくなった。歳を数えるとカウントダウンをしている気がして嫌なのだ。老猫と暮らす人なら共感してもらえるだろうかこの気持ち。

───まだいける、もっといけ。

顔も拭いた、手足も綺麗、ブラッシングも完璧だ。ご飯を食べて、ミルクを飲んで、ちゅーるを食べたら顔を拭く。その繰り返しが偶に、一瞬、希に、愛おしい。

今はですね、無視された仕返とばかりに、デスクの上の───具体的にはスマホ、イヤホン、コップ、スナック菓子、ボールペンとかを落としてやろうと目論み中のようである。

───前足から危険のオーラが滲み出る。

しょうがないなぁ───サヨリさん。マフラーして、抱っこして、外の空気を吸いに出よう。一緒に赤い月を眺めよう。

帰ったらご飯な(笑)。

今日もサヨリは元気です。

コメント

  1. なんかね‥、泣けてきた‥。子供の時、どしゃ降りの雨の日。家の裏庭で、ずぶ濡れの猫がいて、逃げる様子も無いので、タオルで拭いてあげたら、そのまま居着きました。あの世には、祖父母も親戚も、友人、知人、沢山いるのに、私もあちら側に行ったら、まず、あの猫を探したい、そして抱き上げたい‥、ふとした時に思います。人間よりも猫?って思う方もいるでしょうが、うん、やっぱり、あの子に一番最初に会いたいな。あの猫以外、他の猫にも動物にも一切、触って無いから、他の匂いがしなければ、初めて会った時のように寄ってきてくれるかな?。あ、でもサヨリさんの写真を見て、デレデレしてたら怒るかも?、やきもちを焼くのかな?。ちょっと心配になります。

    • きっと一目散に茶熊さんの足に顔をすり寄せてゴロゴロすると思います。人それぞれにそれぞれの関係性がありますが、猫には特定の人しかいませんもの。サヨリさんは真の飼い主(息子)と僕とのどちらを選ぶのでしょう。まだ時間はあるでしょうから、真っ先に選んでもらえるよう、ご奉仕あるのみです。老猫の話を書くと湿っぽい感じになっていけませんね。それでも時たま書こうと思います。だってそうでしょう?、ここは一人と一匹のブログなのだから(笑)。

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