宝くじ売場で、こんな翼の授けって方ある?

宝くじ
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───2022年3月26日(土)。

一粒万倍日、天赦日、寅の日が重なる、今年最強の吉日に宝くじを購入した。先勝の日の午前中、今年最強の牡羊座のA型、抽せん日は誕生日。これだけ重ねたのだから何かあっても不思議ではない。一等前後賞あわせて五千万円。前後賞は捨て、マックス三千万円の夢を買う。

───夢は目覚めるから夢である。

妄想は十分に楽しんだ。そろそろ目覚めよう。僕は、未開封の宝くじを手に購入した売場に向かった。もちろん、当選番号チェックの為である。

ガラス越し、小さな開口部からバラ10枚の宝くじを渡す。しばらくすると中から僕に声が掛かった。そんな事は初めてだ。

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いつもとは違う反応

───すいません。

なんぞ、これはまさか…噂の…。あれだ、高額当選しちゃったら、店員さんが小声で話しかけるってアレか?。あれなのか?。この際、来るなら何でもいい。君に届くと死ぬ方の貞子だろうが受けて立つ。

───な、何か問題でも?。

僕は平静を装いながら答えた。声がうわずり、ひきつる頬。でも大丈夫、マスクだから、大丈夫。強気でイケ、ドンと行け。しばらくの間が期待と緊張を増幅させる。何、ナニ、なに?。

───取った狸が皮算用。

防弾ガラスの向こう側。僕の宝くじを指さしながら始まるレクチャー。話が長くなりそうな予感。嗚呼、おばちゃんが女神に見える。背中から後光がさして、僕は翼を授かった。免許証があれば、このまま銀行直行か。それとも保険証が必要か。住民票の準備なら市役所を経由して本丸へのコースになるだろう。

もう、この際あれだから、タクシー使って行こうかな。行っちゃおっかな。どこの銀行へ行ったら宜しいか、最寄りの百十四じゃダメだろうな。サヨリさん、今夜は特上のお刺身だよ。緊急時、人は瞬時に様々な事象を同時に考える生き物なのだな。

───人生で最良の瞬間が翼を広げる。

「お客さんね、抽せん日は4月の5日でしょう?。それで、支払い期間は4月の11日からなんですよぉ。」

キターーーーーーー!。

フラグが立った。それくらい待つって、普通に待つから。アナタは宝くじ売場で、支払い期間の話題を振られた事があるだろうか?。今まさに、今まさにソレだった。えっ、えっ、えっ。壁に耳あり障子に目あり。とりあえず背後を見渡す。誰もいないのを確認してから女神の啓示に耳を貸すと、女神の背中から後光が消え、授かった翼がベキっと折れた。

───だからね、11日にならないと番号読みとれないのよぉー。

さっき、随分な告白をしてくれたね。翼を与えておいて、その場で折ったよね、僕の翼。そうなの、抽選日の翌日から、シャーっと機械でチェックして貰えないの?。防弾ガラスの向こう側からの説明はこうだった。

宝くじ売場の機械から当選番号チェックが可能なのは、支払い日からなのだとか。それをまぁ、親切丁寧に説明しようとするものだから、三千万円の話に発展しそうな状況に僕だって身構えてしまう。

───来週に月曜日に来てくださいね。

その瞬間、僕の夢の期間が延長された。この宝くじは色々と楽しませてくれる。せっかく授かったロスタイム。もう少しだけ妄想を楽しませて頂こうと思う。

まさに消えかけの線香花火、散り際が最も美しい。