謎の南瓜の正体は鶴首かぼちゃでした

【お知らせ】当ブログではアフィリエイト広告を利用しています。

鶴首カボチャ
自家菜園

───あのカボチャ、まだある?。

曰く、ズッキーニ。
曰く、バターナッツかぼちゃ。
曰く、君の名は。

僕の畑で異彩を放つ、謎のカボチャに返り注文。名前すら知らないカボチャだもの、僕だって食べてない。そんなカボチャを随分前に手渡した。実物を見せれば正体が明らかになる期待を込めて。職場の同僚、ワーチャンは食通なのだ、何かの糸口を見つけ出すやも知れない。

───何だろね?、食べてみるよ。

お前、ナスDの大冒険か?。

正体不明のカボチャを渡して二週間後。ワーチャンにカボチャを食べたか尋ねてみると、まだ食べてないという。しばらく寝かせてから食べるのだそうだ。それから昨日のスイカの一件へと時は駒を進め、謎のカボチャへのご指名が入る。

───スープにしたら美味かった。

そうですか、そうですか、それは良かった。ところで、アナタが美味いと絶賛している、カボチャの名前は何ですか?。

───知らない。良いじゃん、美味しいよ。

同じ土地で、同じだけの時間を過ごして、同じ職場で働いていても、、食文化の違いというのがあるのだろう。この人は、美味けりゃ何でも食べるのだ、知ってたけど。

というワケで、今日はですね、畑にカボチャを採りに参上仕りました。猛暑から抜け出して非常に過ごしやすい気候になっていて、サヨリは今日も元気です。

───あ”…。

青が、蒼くて、碧である。

西のカボチャ軍と東のサツマイモ軍との関ヶ原が激化していた。中立藩のトウモロコシ軍がカボチャの触手攻撃を受けている。負け時とサツマイモも葉を伸ばす。しかし、優位に立つのは西側であった。

───無計画に苗を植えるとこうなる見本がそこにはあった。

スーパーロボット対戦くらいカオスな状況に足が竦む。だってそうでしょう?、この中に入って謎のカボチャを探さなければならないのだ。外柵にぶら下がっているカボチャはオカンの監視の目が厳しい。つまり、狙い目は大きな葉っぱの底の底。僕は知ってる、あの茂み中に採りごろのカボチャがある事を。

───川口浩探検隊、秘境に入ります!。

こいつは一体何なんだ!。トウモロコシを浸食した茎と葉をかき分けながら突入する。その中で2本のカボチャを収穫し、ウエストバックからミラーレスカメラを取り出した。今日は本気だ。今日という今日は、こいつの正体を突き止めてやる。

───見つからない。

向かいのホーム、路地裏の窓、そんなところにあるはずないのに。アレだ…。Googleには画像検索という機能があって、画像から似たような情報が得られるのだけれど、いつもそう、いつだってそう、高確率で見つからない。出来てきた画像は海外の似ているようで別物の情報のみだった。けれども僕は見逃さない。

───冬カボチャ。

このワードから再検索すると、謎のカボチャと似た写真を発見した。「鶴首かぼちゃ」…聞いたことも無い名前である。それもそのはず、日本由来の南瓜であるのだけれど、スーパーで見ることも少ない珍しい品種なのだとか。

───うちじゃ、こんなのゴロゴロ転がってるけど、こいつ…レア物?。

首の部分が細長く伸びて、鶴の首に似ているところからその名が付けられた。水分多めの上部はあっさり、水分少なめの下部は濃厚な味わい。繊維質が少ないために滑らかでねっとりとした食感が味わえる。

───なんか、やるのが惜しくなって来た。

主な産地は愛知県であり、寒さに強く品種改良された、岩手県の「南部一郎」は2010年にブランド登録されたそうだ。

1週間ほど追熟させてより黄色くなったら食べ頃で、ポタージュ、プリン、ケーキ、ソテーがオススメ。

───キャーっ!、プリンにして持ってきてもらおう。

2本も渡すのだ。プリンにしたってどうと言う事はない。何なら、もう、2〜3本くらいの物資投入さえ辞さない覚悟。プリンに化けるかどうかは知らないけれど、言葉の杭を打ち付けて、明日にでもワーチャンに渡そうと思う。

───もうひとつのリクエスト、韓国激辛唐辛子はもう少し先かな?。

コメント

  1. 隊長、とうとう正体が判明しましたね!。禁断のオカン領域‥、監視下外とはいえ大丈夫?ヤバくない?って心配になっちゃいました。残すは実食調査‥。わらしべ理論が成立して、是非ともプリンになって欲しいっ!。隊長!実食調査報告、あると信じて待ってます。

    • 大きな葉の下は未開の地なので一個や二個はバレないと思います。それとプリンの話をしっかりしたので、パンプキンプリンを作ってくれると信じています(笑)。

ブログサークル