――2023年5月9日。
花の中三トリオじゃない方の、じゅんこと、まさこと、ももえ。サカタのタネが販売するアイドルシリーズの収穫を終えた。玉ねぎである。ゴールデンウイークの頃に採れるだろうと予測していたのだけれど、そのとおりになると、『なるんだぁ~、実際……』平常心を保ちつつ、内心ではビックリしている。
玉ねぎ初収穫はじゅんこから。そりゃもう初めてだものウハウハだった。とは言え100個もウハウハを採り続けると気分も慣れ、惰性でまさこを収穫し終えた。心が動けば記事にする。そじゃなければスルーする。それが僕のスタイルである。表舞台に露出度低めな100個のまさこには悪いことをした。ごめんな、まさこ。ちょうど、よつぼし苺と重なったんだ。許して……ケロ。
末っ子ももえの収穫を終えたのは昨日である。フタを開ければ、ももえも100個くらいあった。じゅんことまさこはボチボチと収穫。大きくなったら数本抜いて、家に持って帰ったり友人へのお裾分けにしたり。その繰り返しの日々であった。玉ねぎをもらって怒る人など何処にもいない。じゅんこもまさこも割と好評に内に幕を閉じて、今日もサヨリは元気です。
直面している問題はももえである。ももえの畝には、さつまいもというお後が控えているのだ。さつまいもは僕にとっての本丸である。『私たちには時間が無いのよ!』だから、畝の準備をしないといけない。のんきに構えてなどいられない。桃畑に行く前、お昼休みの30分。今日しかないと一気に抜いた。一気に抜いて畑に並べた。これで半日天日干しが出来る。パーフェクト超人くらい完璧であった。
![アイドルももえ](https://kijitora.link/wp-content/uploads/2023/05/IMG_3881.jpeg)
![ももえ収穫](https://kijitora.link/wp-content/uploads/2023/05/IMG_3882.jpeg)
――こんなにか……。
今まで全く気づかなかったのだけれど、畑に100個の玉ねぎを並べると、その多さに見とれてしまう。通り掛かりの顔見知りに声を掛けられる。名前も家も知らない人たちである。1年畑に通う中で自然に会話するようになった人たちからである。
「よっけできたなぁ(笑)」
「うん、でけた(笑)」
「どこで苗買うてきたんな?」
「タネから育てた」
「え?」
この「え?」がたまらない。僕に掛ける人は、多からず少なからず自家菜園に手を染めている。もしくは昔なじみのプロ農家。だから『タネから』というワードへの反応が素人さんよりもなまらデカい。だってそうでしょう?、苗って案外安いから。労力を考えればタネの選択肢など普通に無い。僕だって苗を買って育てた方が色んな意味で楽が出来る。
――ブログなんて書いてなければ。
ブログとは言葉で体験を伝える装置である。僕のような人間は体験しなければ記事が書けない。嘘が書けないワケじゃない。嘘が下手なのだ。だから嘘を書けば直ぐにバレる。だから僕には体験が凄く重要なのである。
タネを買う、タネをまく、芽が出る、畝デビュー。この一連の工程だけで、どれだけの記事が書けるか計り知れない。野菜をタネから育てる行為は、ブログ運営に於いて大きな大きなメリットがあるのだ。
きゅうり、ナス、トマト、スイカ、とうもろこし……。どんな野菜でも『タネから』と言った後の『え?』な顔を見るのが快感である。たぶん皆さん一度は通った道なのだろう。『お主、やるなっ!!!』そんな目で見られたら、さらに嬉しい。この興奮が執筆意欲にエンジンを駆けてくれる。来年は接ぎ木苗でも作ってやろかと目論んでいる次第である(笑)。
桃畑の帰り道、半日干した玉ねぎももえ。玉ねぎ100個。その、根っこと葉っぱを切り取る作業に1時間を要した。その間にも、知っているけれど知らない人との会話が弾む。互いに名前さえ知らぬ仲なのに、会話が途切れないのも不思議であった。『こんにちは』から始まり、玉ねぎの話になり、アレは何?、それは何?と質問攻めにも既に慣れた。
――あっという間に日が暮れた。
よつぼしは元気であった。
![夕暮れのよつぼし苺](https://kijitora.link/wp-content/uploads/2023/05/IMG_3884.jpeg)
人通りも少なくなって、畑も空も薄暗くなった頃。コンテナ2個分の玉ねぎが出来た。ひとつは家に持って帰る。もうひとつはお世話になった方々へのばら撒き用である。つまり、コンテナ1個分は畑に隠す算段なのだ。こう言うのを僕は隠し金山と呼んでいる。徳を積む為の金脈なのだ。この歳になるとよく分かる。徳は積めるうちに積んでおけ。
![ももえ100個](https://kijitora.link/wp-content/uploads/2023/05/IMG_2023-5-10-213655.jpeg)
――とは言え、畑の見晴らしが良くなった。
玉ねぎが無くなっただけなのに、狭く見えた畑が広く感じた。玉ねぎの畝と畝間が本丸お芋のスペースである。トウモロコシとお芋スペースの間の畝が一本空いた。本来は、スイカを植える予定の畝であった。けれど、トウモロコシの畝にスイカを植えたから空きが出来たのだ。だから、今年はこの畝にトマトを植えよう。
ところで去年、この畝に何を植えたっけ?。僕の記憶違いで無ければ、あれだ……さつまいもだった筈である。よし、イケる。連作障害の心配無し。今期はこの場所で、去年のリベンジを果たそうと思う(笑)。
コメント
毎日、お疲れ様です。今年のトマトはきっと上手くいきますよ。だって、せっせと土壌改良したし、新年早々の3日も畑にぬかと籾殻と心強さを投入したんだから。堆肥には多くの放線菌がいます。放線菌はネコブセンチュウを抑制します。因みにPSBは放線菌のエサになるので放線菌が増えます。畑のノート抜粋と入れ知恵です。多分「よかよか~」って(笑)
タイムリーですが、今日の夕方、大玉トマトの植え付けして来ました(笑)。それは、明日の記事に書くつもりです。今年はトマトが採れると良いなぁ〜。
!!!。明日の記事?!。ごめんなさい。ごめんなさい。本当に申し訳ないです…。
え?、何でですか?。
まだ書いてませんよ、白紙状態です(笑)。
お主、やるなっっ
かたじけないっっ