100均巡りの道中で、セリアとダイソーを物色した後で、久方ぶりに三木町の滝根に立ち寄った。滝根の入り口では、招き猫が暖簾(のれん)の下でお出迎え。讃岐うどんや手打ちうどんという表現が主流なうどん王国 香川の地で『手織り』という冠は珍しい。それだけでもうどんマニアの好奇心をくすぐる事請け合いだ。
そんな滝根に到着したのは午後1時半を少し回った頃。通常、どこのうどん店でもお客さんが少ない時間帯の筈なのだが、そこは滝根名物大名行列。そう易々と列は切れない切らせない。駐車場も店内もお客さんでごった返していた。そんなわけで、僕はお盆を持って大人しく並ぶこととなった。まぁ、それはいつもの事なのだけれど。
お世辞にも良好とは言いがたい片田舎であるにも関わらず、お客を引き寄せる手織りうどんの引力は計り知れない。かく言う僕でさえ車で20〜30分もの時間をかけて、わざわざ三木町まで来ているのだ。それだけ滝根のうどんは、僕の舌にどストライクだった。
滝根の肉大
そんな僕が注文するのはいつも肉大(二玉)。
どや?。
人と料理は見た目だけで判断してはいけないという考え方もある。しかし、讃岐うどんに関しては話は別。麺が美人さんなら必ず美味い。見た目がアレなら味もそれなり。見た目が悪けりゃもう終わり。滝根の麺は、間違いなく前者に属する。それに加えてこのボリュームなのだから人気が出ないわけがない。
滝根の麺は喉越しが良く、ツルツルと胃袋が麺を吸い込んで行く感覚を味わえる。従って、食の細い女性も、体の小さな子供も、幾らでも食べられる。仮に人目を気にしないのであるのなら、そして、誰かがおごってくれるなら、僕は肉大をおかわりしたかったくらいだ。僕の食いザマを、ようく見とれ、見惚れとれ。とか言いながら、一気にうどんを吸い込む事だろう。
滝根の麺が幾らでも食べられる理由。それは見た目に比べて麺が軽いからだ。味が軽いのでは無く、重量そのものが軽いのだと感じている。僕の好みはコシの強い小麦がガチガチに詰まった麺なのだけど、滝根の麺はそこまでガチガチではない。どんな魔法を使えばこの食感が出るのか?。僕には、手織りうどんの名前の秘密がそこにあるような気がしてならない。
たかがうどん屋の麺に対してそこまで言うか?。
そう言われそうな気もするのだけれど、うどんに対しての深読みは讃岐人のこだわりなのだ。いわば癖のようなもの。『そだねー』っと、カーリング女子のような爽やかな笑顔で、軽く右から左へ受け流して欲しい。
麺と来たらだし汁だ。僕は通常、麺と出汁との話を同時に書くことはあまり無い。それは、どちらかが上手くて、どちらかがイマイチだからに他ならない。両方美味ければ両方書くさ。でも書けないわけさ。ところが滝根となると話は変わる。
滝根の出汁は、しっかりとした味付け。出汁単体でも美味い。全部飲める、飲み干せる。うどんじゃなくってご飯にかけて食べても美味しいだろう。化学調味料を使えば出来なくも無いだろうが、天然素材だけでこの味を出そうとするのなら、コスパは一体どうなっているのかと心配してしまうくらいだ。ただ、化学調味料を使うと独特の薬っぽさが出るのだけれど、滝根のスープにはそれすら感じられない。
次回は味のプロを連れて来て、再現料理レシピを一緒に考えるのも楽しそうだ。
麺に加えてこのスープ。さらにワンコンクラスで食べられるコスパの良さ。食べログ評価が3.49(2018年2月25日現在)だった事には驚いたが個人的にオススメなうどん店。特に女性にオススメしたいお店のひとつだ。
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