冬はダイエットの季節。
今年もそう、去年もそう。気温が高い夏のダイエットは危険を伴う。だってそうでしょう? 喰わないと体がもたない。飲まないと熱中症。なのに、基礎代謝は下がっているのだ。汗を流したところで痩せられない。食べた分だけきっちり太る。人体の足し算は嘘をつかない。これが人体の悪魔のシステムで、それが夏の本質。
基礎代謝の主たる役目は体温の維持である。それが常温動物に課せられた天からの呪いである。寒いほどに基礎代謝は上がるのだ。そうやって、何万年も人類は生きてきたのだ。百年やそこらで、この人体の不思議を変えられるワケがない。つまり、喰っているのに動かない。現代人はどうやっても太るのだ。
さらに昨今の夏、外気温と体温との差は無に等しい。エアコンが効いた室温二十八度のホワイトカラーならいざ知らず、外で働くガテン系は、食べた分だけ身について、今日もサヨリは元気です。だから、この夏もスクスクだった(汗)
でも、今月から巻き返す。
そのために作ったさつまいもである。いいぞぉ~さつまいもは、整腸作用だけでも効果ある。それは、翌日の朝に実感が湧くであろう。出る喜びを噛みしめながら。少なくとも、僕の腸にはさつまの力が効いている。
今年のいもは9月10日に収穫した。収穫量は少なめであった。掘ったいもを半日かけて天日干し。その後、古新聞に包んで段ボール箱に入れて保管した。絶対にいもを洗わないのがミソである。
あれから約二ヶ月。色目を見ると深みの入った紫色だ。その色こそが熟成完了の合図である。
頃合いだ(笑)
今年は気温が下がらない。いつまでも夏が続いた。だから、さつまいもから芽が出ていた。春の芽だしには苦労するけど、今の季節は簡単に芽が出る。たぶん、全部がそうなのだろう。でも、気にすることはない。喰って良いのは、喰われる覚悟のある奴だけだ。僕が全部まとめて喰ってやる(笑)
蒸し器に入れて30分。そのまま自然に冷やしてから冷蔵庫に放り込む。熱々のさつまいもは美味いのだけれど、熟成済みのさつまいもは冷たくても美味い。
甘いさつまいも、作ってない?
誰もが甘いさつまいもを求める。それを僕に望むのはお門違いなのである。僕が育てたのは坂出金時。あまったるい品種ではない。出来がよければ、栗を頬張ったような味と食感が楽しめ品種である。
いもを蒸かした翌日。小腹が減ったタイミングでおやつの代わりに食べたさつまいも。これだよ!これ!!。口の中で僕の理想が広かった。甘いけれど甘くない。パサパサした感じが栗である。
それは、熟成が成功した証であった。甘ったるいのはすぐに飽きる。この味だったら毎日食べても大丈夫。一日の一食をいもに切り替えて腸内環境を整えよう。
今年のさつまいも栽培は成功でした(笑)
コメント