───こんなにポテサラが美味いなら…。
先日ポテサラにしたジャガイモ。桃畑の奥さんが、要らないジャガイモを籾殻の山の中に捨てたら芽が出て育ってしまった。そんなイレギュラーな存在。収穫はユンボという豪快な存在でもある。
この非売品のジャガイモでポテトサラダを作ったら激ウマだった。まだまだイモは残っている。そこでカレーにしようと思い立つ。カレーとも随分ご無沙汰。だったら、ココイチのルーだけ買って、蒸したジャガイモを中に入れよう。お昼にカロリーメイトを頬張りながら思い付いた。
───残り半日、やる気出た。
僕の場合、何でもかんでも蒸しちゃうタイプ。スチームクッカーさえあれば、調理が至極簡単なのである。今回はジャガイモを蒸すついでに玉子も蒸した。無視時間、ジャガイモは45分、玉子は10分。玉子を出すのを忘れたら、1個の玉子が爆発していた。
───ビーフカレー、ルーのみ、3辛、テイクアウトで。
いつものココイチで注文する。6月からの値上げもなんのその。ココイチはお客で満員だった。カレーが出来るのを待っている間に、ウチココ(トッピングセット)を思い出す。思い出してはみたのだけれど、昨今の激務の中で良い感じに痩せている。
───ここは我慢の一手だにゃん!。
だってそうでしょう?、あんなに頑張っても頭打ちしていたダイエット。それが、野良仕事でいとも簡単に体重減少。ここでウチココなんて有り得ない。お釈迦様でも許してくれない。食べたら元の木阿弥なのである。
───カレールーの中に蒸したてほやほやのポテト投入。蒸した玉子を添えて。
見た目は完璧、イメージどおり。ポテトにスプーンを立てると、スプーンの重さでサクっと割れた。
それもイメージどおり。一口食べると桃源郷、こんなの初めて、旨い。何でこんなにまろやかなんだ。このポテト、何個でも食べられそう、お店のポテトに戻れない…。舌先への祝福と呪いである。そして、悪巧みが頭を過ぎる。
───時期が来たら、あの籾殻の山にジャガイモ放り込んでやろう。
マジでそう思う。
ホクホクとしたジャガイモ。その表現はテレビでお馴染みだけれど、たぶん、これを食べないと本当のホクホクという意味が理解出来ないだろう。柔らかくて、ホクホクしていて、ほんのり甘い非売品。
否、いただき物。
───農家のみ味わえる特権。
食糧難が囁かれ、それは近い将来訪れる可能性が濃厚、昆虫食がニュース流れる昨今。違和感というより、嫌な予感。
───僕には虫は食べられない。
徐々に繋がる農家とのコネクション。そして自家菜園。自然の恵みに感謝しつつ、自らも野菜を育て、それを喰らう。言うは易し、横山やすし。目の前の敵との戦いは、すでに始まっていた。農園荒らしとの攻防戦。
───待ってろよ、猪野郎!。
防衛費は突っ込んだ。
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