オープンマジックは、新規讃岐うどん店にありがちな現象

香川県・うどん・遊び場

───香川県に点在する讃岐うどん店

その数は、信号機の数よりも多いと言われているが、実は500件から600件の間を推移している。毎年、新しい店がオープンし、既存の店が消えてゆく。香川県民は新しい店が好きだ。近所にうどん屋が出来れば取り合えず食べに行く。舌に合えば客足は新店舗へ。舌に合わなければ行きつけの店へ戻る。

その繰り返し。

───ほれほれ、あっこ、旨かったで!

美味い店の口コミは瞬く間に広がる。で、そろそろ落ち着いたかな。そのタイミングで食べに行くと、それほどでもない時もある。僕はその現象をこう呼んでいる。

───オープンマジック

最も効果的な客寄せの法則だと。

新規うどん店が旨い理由

個人的に好きなうどん店「招き猫がお出迎え!手織りうどん滝根」安くて、多くて、旨いけれど、場所が遠くて滅多に行けない…。

僕らの美味いの中に含まれている要素は味だけではない。味、量、価格。この三要素のバランスを重視する。だってそうでしょう?、ここはうどんの聖地で客の目も厳しい。美味いだけでは生き残れない戦場なのだ。

───奇抜なアイディアよりも、如何に通い続けられるのか?

そこが重要不可欠。

かつて、食べ放題のうどん店があった。あっという間に姿を消した。滅茶苦茶うまい店があった。値段が高くて姿を消した。そこそこの値段で、そこそこの味、そのちょい上。その見極めが肝心なのである。うどん県の名は伊達じゃない。美味いだけで生き残る事は難しい。

───そこでオープンマジックを使う店が登場した

その名の通り、オープン時の数日は滅茶苦茶美味い。客も多く、その味に満足して帰る。しばらくすると、味がそれほどでもになる。「ほれほれ、あっこ、旨かったで!」その口コミだけが先行するものだから一定期間客足は絶えない。値段を抑えれば、それで定着する客も一定数存在する。

オープンキャンペーンと受け取れば、その方法は凄く賢い。

───安さ>量>味

食べる頻度が高いだけに、重要視されるのはどうしても安さである。安いの花言葉は、ずっとアナタを愛します。量が多ければ星ひとつ。味が良ければ星みっつ。価格の基準はワンコイン。うどん(大)に天ぷらを乗せて500円以内なら土俵に上がる。それにおにぎりが加われば神価格。そんなの無いけど、、、。

───山田家とか、おか泉は別格である

安さを強調し続けて来たけれど、高級なうどん店だって存在する。しかし、それは別格の代物である。石原裕次郎や美空ひばりの立ち位置。滅多に食べないし、滅多に行けない。県外からのお客様への「振舞いうどん」としての要素が高い。一定数、その需要はあるけれど、生き残れる店はほんの僅か。

それが高級店舗の実情なのだ。

───うどんはね、小麦の種類で値段が変わるんです

これは昔、お世話になったうどん屋店主に聞いた話である。20年ほど前の話なので、今となっては真実味に欠け、情報の価値も極めて低い。けれど、ずっと封印して来た話。

この話は既に時効という事で書いてみたい。

お父さんの手作りざるうどん
画像は、キジとら「パパと作ろう讃岐うどん!讃岐うどん手作りキットを幼稚園児が手にしたら…こうなる」より

うどんはね、小麦の種類で味が変わるんですよ。普通はね、「雀」って言う小麦を使うんです。多くのお店が使っています。安いんですよ、小麦の値段が。わたしも色々と試してみました。小麦の種類や小麦の配合。

学校の勉強よりも、よっぽど勉強しました。お客が来なかったんです。嫁の財布に500円しか無かった時は、どうしようかと思ったくらいです。それくらい辛い時期でした。

───うどんは釜から揚げてからの5分が勝負です!

5分過ぎると味が落ちるんです。うどんを美味しく召し上がってもらう為には、作り置きなんてしちゃダメなんです。うちの麺は1時間もちます。美味しいんです。小麦の種類は教えられませんよ、こっちも商売ですから。でも、ひとつだけ良い事を教えてあげましょう。

チャンピオンって小麦があるんですけどね、北海道産の。この小麦、高いんです。馬鹿みたいな値段なんです。店に出せるレベルじゃないんです。でも、私、そのチャンピオン100%でうどんを打ってみたんです。それを家族と食べました。

───めちゃくちゃ美味しいんです

めちゃくちゃ美味いですけど店には出せません。今の値段で出したら店が潰れてしまうんです。食べてみたいですか?。それは無理です。小麦もありませんし、それよりもこの話、誰にも言わないで下さいね。

───当時、50歳くらいだったかな、今じゃ70歳を越えてるのかな、大将

昔々のお話で、今では何の参考にもならないけれど、「小麦・水・塩」その三要素だけで旨いを提供し続ける讃岐のうどん店。それぞれの秘策と、それぞれの技と、それぞれの想いを駆使する味の芸術家たち。だからおススメのお店以外は記事には出来ません。

───うどんも人生、そう言う事です

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