───人は文字を読みませんよ(笑)
僕はスマホの向こうに笑って言った。
お前、小説を書いてるくせに何てことを言うんだよ? 何様だ?───読者の皆さんから総ツッコミを受けそうだけれど、ネットショップに限定すれば、これが正解だと僕は思う。だって、そうでしょ? 文字だけのネットショップでお買い物をする気になりますか? エロい情報や売ってはいけないお薬。少し前に話題になった闇バイトの類であるのなら、それはそれでアリでしょう。逆に画像なんて邪魔だから。そこに、有るのか無いのかが問題だから。けれど、ネットで何かしらの商品を販売するのなら、どう考えても画像は必須なのです。
こんな話を書いているのは、5月に入ってからネットショップに関する質問が多くなったから。何年もブロガーをしていると、そんなお客さんが増えるもの。とはいえ、外聞そっちのけで小説の世界に足を踏み入れた僕である。「もう、そういうのはチョット……」とお仕事の依頼をお断りしているのが現状で、今日もサヨリは元気です(笑) ネットショップは腰を入れて挑まなければ、ただの詐欺師になってしまうもの。丁寧にお断りするしかありません(汗)
それでも、長年のお付き合いのある方には、無償協力という形を取らせてもらっています。冷たくするなら最初から、優しくするなら最後まで。これは、友人に言った言葉(ネタ元はアニメ銀魂)。その僕が知らんぷりなど出来ません。問い合わせがあれば、サイトを目視してから感想を伝えて修正してもらう。そこで、画像の話になるのです。
初めてのネットショップでお客さんが目にするのは、アイキャッチと呼ばれる画像です。YouTubeだって、画像で判断して視聴するでしょ? それを僕は〝看板〟と呼んでいます。これがイマイチと感じたら、躊躇なく僕は告げます。〝トップの画像が最優先ですよ〟と。続けて〝人は文字を読みませんよ(笑)〟とも。先ずはアイキャッチに力を入れて。小説家が冒頭一行で身を削るくらいの思いで。脳みそが沸騰するくらい悩んでください。てか、外注という手を視野に入れた方がよろしいかと(汗)
次の段階の方には、キャッチコピーを考えてもらいます。〝僕はキャッチを書きません〟の言葉を添えて。そっちに思考と時間を裂けませんもん(汗) だから割り切って話しをします。これまた、外注という手を視野に入れた方がよろしいかとも。自作すれば、先の風景だって見えるのに……勿体ない。こういうのは、説明のしようがありませんから……黙って、ひたすら待つのみです(笑)
画像でお客の目をつかんだら、ようやく文字の出番になります。さぁ、脳みそ削って考えましょう───アナタがですよ(汗) 言葉には不思議な力があるそうです。知らない誰かの言葉を読んで恋をする。なんて話があったりなかったり。ここで、興味深い言葉の実験話をひとつ。
───使うのは、ビンと水と文字。
その実験は、ビンに文字を書いた紙を貼って結晶を調べるというもの。片方には〝ありがとう〟もう片方には〝ばかやろう〟。そう書かれたビンの中の水を凍らせるとどうなるか? 〝ありがとう〟の水は美しい氷の結晶を作り出し〝ばかやろう〟の水は結晶を作れない。言葉の可能性を考えさせられる結果が得られた……というのは、実際そうでもないらしい。書籍化もされて真実味もあるのだけれど、それに反論した書籍もあるので、信じるか信じないかは……。
ですが、僕は信じてみたい。言葉に不思議な力があることを。だって、そうでしょ? 言葉の力を信じない人が書くキャッチ。そうじゃない人が書くキャッチ。人の心を動かす言葉が、人の心を揺さぶる言葉が、後者だったらオモロくないもの。それは小説だって同じこと(笑)
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