膝の上に小悪魔乗せて

【お知らせ】当ブログではアフィリエイト広告を利用しています。

まんぷくパウチ
うちの猫の話

───時として猫は小悪魔に変貌する。

ポメラを開いて何書こか。思案してると愛猫サヨリがご飯の催促。「今、ちょっと忙しい」とも言えない感じ。「ごわぁん、ごわぁん」とやかましい。一体、誰が教えたんだ。しっかりとした日本語で「ごわぁん、ごわぁん」が止まらない。

───わかりました、負けました。

サヨリ専用のお皿を洗う。猫は臭いに神経質である。皿が臭うとパウチを食べない。ショットバーのマスターのように皿を洗ってキュッキュッと磨く。念の為に臭いを確認。うん、大丈夫。

ピカピカにお皿にパウチを入れる。それをお湯でかき混ぜて、人肌になったら召し上がれ。お皿を小さな鼻先に差し出すと、小さなベロでパウチを舐めた。お疲れさん、お父さんは作文あるから。作文は文字遊びである。書くことを決めたらレゴのように文字を組み立てる。実はこの段階では何が出来るのか分かっていない。毎日が設計図の無き言葉の工作なのだから。

───書くことが無い。

これと言った記事ネタが思いつかず、ああ、今日は遅刻しました。15分の遅刻です。そんな話を書いたとて、面白くも無いだろう。そんな事を考えていると、ポメラと僕との間に割って入る小悪魔が膝の上から動かなくなった。猫は人に飼われない、ただ人と同居しているだけ・・・じゃねぇーの?。

それは、手間暇掛けたこっちにおいでの催促であった。食事を見守れの意思表示。お前は、昭和ドラマの面倒くさい旦那さんか?。ご飯を食べる横で見てると気持ちよくパウチを舐める。途中でチラチラ僕を見る。その仕草が可愛いのだけれど、時間に追われている時には面倒くさい。真鯛の時は勝手に食べるのに、まんぷくパウチに失礼だろ?。申し訳無いとは思わない?。そう、声掛けしても知らん顔。そういう所は幾つになっても猫である。

───もう食べたよね、もう良いよね。

再びポメラと向かい合う。すでに時刻は午後7時。1時間ではブログも遅刻。さてさて、今日は何を書こう。ご飯を食べてご満悦になったサヨリさん。当たり前のようにポメラと僕の間に割って入る。どうしたよ、今夜はしつこいね。粘り強さとしつこさは紙一重というけれど、今夜は特にベタベタしてくる。

───キミもじいちゃん、僕もじいちゃん。

全然、絵面が美しくない。残り時間50分を切る。すると野暮用の電話が鳴り響く。パソコンが動かなくて、云々かんぬんという話であった。僕の時間が5分削られた。もうダメだ、今夜の主役はキミに決定!。ワシャワシャと小さな頭を撫でながら書き始めたのがこの記事である。

あのジャンパーを買ってから、お客さんが来ると、サヨリはいつもジャンパーの中から頭を出してお出迎え。頭しか出ていないのだから無防備である。そのたびに頭を撫でて貰うのがデフォになった。次の冬もそうなるのだろう。残り時間あと15分。ノルマ達成!。この段階で千文字を越え、サヨリは膝から降りて、僕の足首に頭を乗せて眠りに入る。これって絶対妨害だよな。

膝の上の小悪魔も、可愛いから許すけれども(笑)。

コメント

ブログサークル