カール・ルイスかっ!すき家の牛丼スピード速過ぎ350円

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カール・ルイスかっ!すき家の牛丼スピード速過ぎ350円
ぐるめ・試食
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───あ~。タイミング逃したぁ~、お昼食べてないわ

外の空気も冬の到来。止まると死ぬ。歩け、歩け!。歩けメロス。ご主人様が待っている。愛猫サヨリのご飯は買った。スタスタと小走り気味の帰り道。右手のレジ袋も一緒に揺れる。ちょと邪魔。そんな中でふと気づく。自分のカロリー買ってない。そのタイミングがすき家の前だった。のぼりに大きく書かれた『牛丼350円』の文字が決定打。

───久しぶりに牛丼たべよ

牛丼なんて久しぶり。カロリーって不思議だよね。僕が好きなものは数値が高く設定されている。でも牛丼だから大丈夫。サンドイッチマン伊達監修カロリーゼロ理論では、牛肉はカロリーゼロだから問題ない。僕は右前方にあるすき家の門を叩いた。

───頼もう!

すき家のバイトはバケモノか

すき家の牛丼 2021.11.24

店内には若いバイト君が二人。勝てる!、何が?。

───牛丼1個、テイクアウトで!

出来る男っぽく注文。即座に「あちらの機械からお願いします」。えっ?。僕の死角に2台のキャッシュディスペンサーっぽい機械が見えた。そうなの、今はそうなってんの?。改めて出来る男っぽく高速で機会を操作しレジに立った瞬間、牛丼が出てきた。

───カール・ルイスか?

すき家の早さ知っていた。遅れたら罰金くらい早い。でも、この速さは世界レベル。出来る男っぽさから零れる動揺。コンマ数秒フリーズした。だってそうでしょう?、お金を払う前だよ、前。こいつは軽くスピード違反。ジョン&パンチだって赤切符も辞さない速度。

目指してるね、君たち。近々、すき家で競技会でもあるのかい?。優勝したら時給が上がるのかい?。とか、何も言えずに僕は350円を支払いそそくさと店を出た。

───頑張れよ、オリンピック

事務所に戻ると、サヨリさんは出口のドアの前で待っていた───アッ、アッ♪。それは、いつもの挨拶言葉。その後は決まって、ゴァ~ン♪(ご飯)の催促。あまり知られていませんが、猫は人語を話します。

猫界隈では常識です。

サヨリさんのご飯もだけれど、こちとらお昼も食べてない。5分だけ時間が欲しい。お代官様、5分間、いや、3分間だけ時間を下さい。

───ゴァ~ン♪

膝の上から喧しい毛玉をよそ目に、シャカシャカと牛丼に玉子を混ぜて一気飲み。牛丼も飲み物───そういう事です。

すき家の牛丼(玉子) 2021.11.24

───生き返った!胃も膨らみほっと一息

サヨリさんは刺身の前で仁王立ち。ごめんごめん、もうちょっとだけ待って。すき家の兄ちゃんみたいには出来ないよ。

刺身を狙う猫

包丁を研ぎ、びんちょうマグロを切り分けます、一枚、一枚、お皿に盛り付け。イメージはふぐ刺しで。この子は、刺身が厚いと吐き出す子。なので、切り分け作業は小僧寿しレベルの技術が必要なのです。

───さぁ、ディナーにしょう

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