「あぶねぇ~。」
「あぶねぇ~じゃねーよ。何しでかしてくれようとしてんの?、お父さん。踏みとどまったものの、メロンパンはダメでしょうがぁ~。」
「金八つぁ~ん!。ほんの出来心だったんです。魔が差しただけなんだよー。」
「ボクは出来心とか、魔が差したとか、そんな言葉が1番嫌いなんです!。大嫌いなんです!。でも、寸前で踏み止まりましたね、お父さん。そこだけは褒めてあげましょう。でも何でメロンパンなんて、危険な物に近寄ったんですか?。」
「チョットしたお買い物でコンビニに立ち寄ったらね、まぁ、クルリと歩くとたどり着いちゃうよね~、パンコーナー。見たくなくても見ちゃうよね、メロンパン。」
「別に見たくても良いですよ。メロンパンなんて。」
「でもさ、お父さんさ、メロンパンが好きじゃない?。」
「好きですよね、メロンパン。懸垂ダイエットを始める前には、ご飯の後に食べてましたもんね、メロンパン。こいつ、バカかと思って見てました。」
「バカじゃねーよ。でも、そうなんだよね、甘くて食べごたえがあって・・・、で、つい。」
「つい?。」
「手に持っちゃった、メロンパン。」
「で、どうしたの?。」
「見つめたねぇ~。しばしメロンパンを眺めたよ。オスカルを見つめるアンドレの気持ちが分かる気がするよ。」
「オトンに、そんなの分かるわけね~だろ!。で、どうしたの?。」
「なんてぇ~の?。3週間しか離れて無かったのにね、もう、恋しいの、メロンパンと仲間たちが。」
「で、どうしたの?。」
「見つめたねぇ~。しばしメロンパンを眺めたよ。メロンパンが霞んで見えるんだよ。メロンパンが霞んじゃうんだ。摩訶不思議だよね、サヨリちゃん。」
「メロンパン見て泣いてんじゃねぇーよ。で、どうしたの?。」
「パンの裏側を見ました。成分表示を上から下まで読んでみました。」
「そしたら?。」
「ゲッって思ってね。カロリー高いじゃん!。メロンパンのカロリーって異常じゃん!。って思ったわ。300超えは無いわ。ごめんね、アンドレ。」
「そこで正気に戻ったわけですね。ひとつ大人の階段を登ったワケすね。これでメロンパンの呪いも呪縛も解けましたか?、お父さん。」
「それは無理だと思うんだ。メロンパンの呪縛は貞子の呪いクラスだからね、サヨリちゃん。でも、呪いは解けたと、解けたんだと、自分の脳を誤魔化してみるよ。」
「その意気ですよ、お父さん。でも、懸垂ダイエットを始めてからまだ3週間ですからね。そういう食べ物が欲しくなる気持ちも理解出来無くもありませんが、最低でも3ヶ月間は食事制限を頑張らないと良い結果は出ませんよ。3ヶ月後に体の調整が整ったと判断できれば、お正月からメロンパンを解禁しますよ、頑張って!。」
「ヤッホー!、でもね。」
「でもね?。」
「お正月の前にはクリスマスがあります。日本では、古来よりクリスマスイブの夜にはケーキを食べる風習があります。従って、12月23日の夜はケーキを食べる事になると思うのだけれど、サヨリちゃん。今年のクリスマスは嗜好を変えて、キティちゃんの立体ケーキでも買っちゃおうかと思っているんだよね~。」
「ニャ、ニャンだって!!!!。」
「ヤバイっ!。サヨリちゃんの中に、姐さんが入ってしまう!。」
サヨリ姐さん登場
「何だよキティちゃんって。甘えんじゃないよ!、アンタはクリスチャンかい?。それは初耳だねぇ~。毎週日曜日に教会へ出向いてお祈りでもしてるのかい?。アンタのそんな姿は、今まで一度も見たことが無いねぇ~。クリスマスなんてぇ~のは、若い二人だけにあれば良いんだよ。アンタさ、もう、そんな年じゃないんだから。一生に一回くらいケーキが食べられないくらいで死にやしないさ。でも、アンタにはアンタの都合ってもんがあるだろうから、どうしたものかねぇ。そうだ!、クリスマスイブまでに、アンタの体重が3キロ落ちたらクリスマスケーキを食べても良いって事で手を打たないかい?。食べ物の恨みは恐ろしいって言うからね。ワタシだって鬼じゃないんだから。」
「って事は、62.1キロから3キロ引いて、59.1キロになればクリアっすか?、サヨリ姐さん。」
「冗談はおよしよ。前回の計測の時に60.8キロだったじゃないか!。そこから3キロを差っ引いたウエイトがクリア条件だよ。」
「って事は、57.8キロですか?。メロンパンの誘惑に打ち勝った今なら、3キロくらいイケそうな気もする。」
「甘いね、アンタは。甘い、甘い。そろそろ、筋トレの効果が出て来る頃だよ。そろそろアンタの脂肪が筋肉に変わるのさ。筋肉は脂肪よりも重いからねぇ。そう簡単に体重なんてのは変わりやしないよ、変わりやしないのさ。」
「全てはキティちゃんの為に、『やって見るさっ!!』。」
「おやおや、シャア大佐のお出ましだね、お手並み拝見だよ。ニャッハッハ~。」
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