リンガーハットの長崎ちゃんぽんカップ麺

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リンガーハットの長崎ちゃんぽんカップ麺(パッケージ)
ぐるめ・試食
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───何もかも予測どおり?。

この最近、ほとんど食事を取っていなかった。食べ物が喉をとおらない。そんな感じでは無く、ただ、食べる事を忘れているのだ。あ、お昼ごはん忘れた。まっ、いっか。晩ごはんの時に食べればいい。その晩ごはんを忘れて朝が来る。その繰り返しである。人は2~3日食べなくても普通に動けるものだと実感する。

───そろそろ何かを食べないと。

命を奪い、その命を喰らう。食べることの何もかもが面倒だった。遠く離れた友人からの手紙を読もう箱を開く。中には沢山のカップ麺が入っていた。そうだっけ?、そうだった。最後の小包で、記事ネタ用にと沢山のカップ麺を貰ったんだっけ。こうなる事を予測して、たっぷり入れてくれたのかも知れないな。カップ麺に貼り付けられた付箋には「勝手に送ってごめんなさい」のメッセージがあった…。

───飯を喰おう、元気出るから。

互いに九州出身だったから送ってくれたのだろう、リンガーハットの長崎ちゃんぽん。まずはこれから頂くとしよう。それは、わら家のうどんを食べた数日後の出来事である。食べるからにはキチンとレビューをしないとデス。

───何年ぶりだろう、ちゃんぽんなんて・・・。

九州熊本に住んでいた頃、ラーメンほどでは無いにしても割とちゃんぽんも食べていた。友人らが集まれば、近くのお店に出前をする事もよくあった。野菜たっぷりでボリュームたっぷり。それが僕のちゃんぽんに対するイメージである。だからこそ、カップ麺には不安もある。だってそうでしょう?、お湯を掛けての野菜の再現は難しい。はっきり言えば不可能だろう。どう考えてもちゃんぽんもどき。それでいい、今はいい。

取りあえず腹に何かを入れないと。

───うまっ。

何があろうと体は正直。舌先、食道、胃袋、腸・・・その全てで味を感じた。「干からびた臓器に味が染み渡る」この表現が最も近かった。控えめな味付けだけれど、豚骨スープが胃袋に広がり、胃酸と交わり昇華する。とは言え、絶食を経てから急に食べると体への負担が大きいらしい。それはあしたのジョーで学習済みだ。けれど、臓器の調子も悪くない。スープは分かった、次は麵。

嗚呼、太い麵も美味である。麵に紛れたキャベツがキャベツ。シャキッとしたキャベツである。何これ?、絶対うまいやつじゃん。昨今の加工技術の威力を感じた。久方ぶりのちゃんぽんに舌鼓をうちながら水でしめる。細胞のひとつひとつが蘇る気がした。

ちゃんぽんを食べ終えふと思う。友人は僕の事を何手先まで読んでいたのだろう?。互いの本心を隠しつつ、ふたりで始めた楊貴妃の双六。彼女からのちゃんぽん食べたら賽の出目が変わった気がした。

何はともあれ、飯はキチンと食べないとですな(笑)。

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