ハウスジャワカレースパイシーブレンドでカレーチャーハン

――毎日が玉ねぎ。

　喰っても喰っても減らないんだよ、じゅんこが。じゅんこは早生（わせ）の玉ねぎである。貯蔵期間は夏までなので日持ちしない。はじめての玉ねぎである。更に、種から育てようとしているのだ。控えめに言っても保険は欠かせない。だから百苗作って植えた。七割出来れば御の字だった。そのつもりが九割九分出来てしまう。まさこ、ももえもの生育具合も同様な感じである。

　知人や友人、お得意様に配ってようやく五十個ほどまで減らした。とは言え、家での新玉ねぎブームも消費も最初だけである。三日も過ぎれば一気に減速。必然的に僕が消費する側にまわる事になる。それからは地獄、オニオン地獄が始まって、今日もサヨリは元気です。

――一日一個がノルマとなった。

　玉ねぎを食べると不思議なパワーで血液がサラサラになると言う。もうね、それがホントなら、今頃、僕の血液はもはや水である。玉ねぎ生活で元気になったか？。その答えは分からない。けれど、完徹仕事くらいなら楽々熟せている。それなりの玉ねぎ効果はあるのだろう、辛いけど。

　オニオンスライスから始まり、肉じゃが、カレー、レンチンしてバターを乗せてみたりと、じゅんこは様々な料理にドレスアップを繰り返すのだけれど、じゅんこは逆立ちしてもじゅんこである。食に変化が欲しくて思いついたのがカレーチャーハン。だったっらハウスジャワカレーの辛口で作る。

　スーパーにカレールーを買いに行くとジャワの辛口だけが売り切れていた。僕に残された選択肢は、ジャワのスパイシーブレンドかジャワの中辛であった。どうもこの、スパイシーブレンドがやたら辛い表記をしている。

激辛を引退した僕である。無理して辛いルーを選ぶ必要性も皆無であった。けれど、きっと後でこう思う。

――ジャワ中辛では物足りない。

　ルーを控えめに使えば少々辛くても逃げ道は作れる。そんなぶらり散歩気分でスパイシーブレンドを購入し、フライパンを振りかざしてカレーチャーハンを作ってみると、彩りの無い何かが出来た。全く映えない写真が撮れた。こんな事ならウィンナーとか、ハムとか、玉子とか、ネギとか、キャベツとか、そんなのを入れれば良かったなとちょっぴり後悔した。

――とは言え料理は味である。

今回のカレーチャーハンの材料は、米二合、玉ねぎじゅんこ一個、豚肉少々、カレールー適当。これだけである。玉ねぎを焦がした失敗が無くても美味しくは見えないだろう。そして今思う。これ、エビを入れたらもの凄く豪華に見えると。次はエビを入れてみよう。美味しかったらの条件付きだけれど。

　思いつきで作った、ハウスジャワカレースパイシーブレンドチャーハンの味は決して悪いとは思えなかった。むしろ旨い。辛さもさほど感じなかった。軽くピリピリする程度である。玉ねぎじゅんこは大玉である。フライパンを占領するほどの量であった。

　その半分をコツコツ炒めると、きつね色に焼き上がる。その向こう側にはペースト状の飴色に仕上がる。それをやったお陰で辛さを押さえられたのかも知れない。手間は掛かるけれど、実に味わい深いチャーハンに仕上がった。

　この出来なら三日くらい続けてもウェルカムである。次回は是非ともエビを入れてシーフード味にして食べてみようと思う。作ったことは無いのだけれど、このルーを使ってカレー焼きうどんにしてもイケる気がした。

　玉ねぎ生活はしばらく続くのだ。ブログネタにもなるのだから、色々試してみようと思う（笑）。