───祝!ポメラ生活1ヶ月。
中古で購入したポメラDM100。壊れ易いと不評だけれど、今日も元気で動いています。辞書を鍛え、己を鍛え、愛猫サヨリを愛でながら、ブログ執筆の全をポメラから行った。神に誓って、この言葉に嘘はない。
だってそうでしょう?、こっそりパソコンとかタブレットを使う手もあるけれど、狐だって、そこまでしないでしょう?。相変わらず漢字変換はキレッキレのおバカだけれど、慣れてしまえば気にもならない。
ポメラがどれほど漢字知らずかと言えば、Windows98時代のIMEくらいおバカです。日常的に使う漢字すら危うい子。一行変換などまず無理で、単語単位も変換がデフォ。音読みと、訓読みと、ことわざ、三文字熟語、四文字熟語を駆使しながらの文字入力。アイドルの名前や流行の商品なんてまともに出ない。別の意味で恐ろしい子。
かっえびせんが海老に戻るほど難しい漢字なら百歩譲って許せるけれど、誰もが知ってる漢字で四苦八苦する事も日常茶飯事。でも大丈夫。何度も繰り返すと頭が覚えてくれるから。毎日使えば慣れてしまう。
───それでもポメラは勧めない。
ネットから隔離されると集中出来る。それは半分ホントで半分は嘘。ブログは体験を言葉で伝える装置だけれど、収益面を重視するのならネット環境は必要不可欠。小説家や脚本家、コピーライターや詩人なら用途はあれどもコスパが悪い。
買って良いのは、我慢の覚悟がある奴だけだ。全に置いてポメラよりもスマホの方が断然上。だから誰にも勧めないし勧められない。この人の良さは私だけにしか分からない。僕だけのお気に入り。そんなマシンがポメラです。
───それを差し引いても、液晶画面から受ける恩恵のデカさよ。
目に異常があるのなら、将来の目への不安を抱えてるのなら、頭の中だけで執筆が完結するのなら。そのいずれかの条件に該当するなら、ポメラ以外の選択肢を僕は知らない。逆にiPadの画面がポメラと同じ液晶だったら、僕は迷わず乗り換える。それがパソコンだろうと乗り換える。ネットに繋がればコピペも簡単。文字数増やしだってチョロいんだもの。
───コピペの恩恵は海よりも広い。
それの反して、ネットに繋がれない恩恵がポメラの売りである。それは、集中力の向上という考え方だけれど、それが数日で物足りなくなるのも人間である。結局のところ、それだけでは、元の端末へ戻るに決まってるのだ。人間の本能を利用したカラクリは、アンデシュ・ハンセンが、ベストセラー「スマホ脳(新潮新書)」から、お母さんのように口を酸っぱく伝えている。
───ポメラ生活30日目。
それでも僕はポメラを使う。ネットと向き合う時間は短縮され、目の調子は良くなった。今、手薬煉引いてポメラDM300の登場を待っている。僕の望みが叶うなら、是非とも乾電池タイプでお願いしたい。その気持ちとは裏腹に、新機種は出さないのだろうとも予測している。
───市場が薄いのだから当然だ。
使い方も覚えた、メリットの方が大きかった、ユーザー辞書も整った、必要な文脈も覚えた。それだけに、ポメラの故障は痛みを伴う。現状マシンの延命を願いながらも再購入をも視野に入れた。仮に絶版にでもなろうものなら、転売ヤーを交えたポメラ争奪戦が待っている。
───罪深き入力装置。
僕にとって、ポメラはそんなマシンだった。
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