「助けてください」を言葉に出す。そのハードルがいつも高くて…

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はごろもフーズの家族品質ねこまんま(真鯛入り)
雑記・覚書き
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───僕はお願いが苦手で、愛猫はお願いの天才。

 誰かに何かを頼むなら、黙って自分でやってしまう。つまり、仕事下手の典型タイプ。だって、そうでしょ? トニー・スタークでもなければ、人間の生産量なんてたかが知れてる。凡人が銭を稼ぐなら、人を使ってナンボなのだ。おねだり上手はお仕事上手…僕にはそれが出来なくて、今日もサヨリは元気です。あ、トニーはアイアンマンの中の人な(笑)

 お願い下手の根本は母上様の影響が大きい。「自分のことは自分でしなさい!」 基本的に母上様は命令形しか使わない。口を開けば、しなさい、なさいの連続だ。その勢力は未だ健在。そのおかげで、料理、洗濯、掃除、サバイバル…女子力高めのガキが出来た。

 以前、記事にも書いたのだけれど、遠い昔、我が家の風呂は五右衛門だった。小2の頃から風呂焚きが僕の仕事なっていた。薪を燃やして風呂を沸かす。誰にでも出来る簡単なお仕事。一度だけ、ガンガン薪を燃やして、煙突越しに屋根を燃やした。アレにはビビった、いや、マジで(汗)

 そんな風呂焚きは、風呂を焚きだけが仕事じゃない。夏休みの間、山から木を伐採して風呂の横に積み上げる。冬になると、それがいい感じの薪になる。乾いた薪は燃やす前に割って使う。一年もすれば、小3のクソガキでさえ、立派なナタ使いにもなるのも不思議です(笑)

 そして、真冬になると芋を盗む。台所から盗んだ芋。そいつを、灰の中に埋めておく。その上で風呂を焚くと、熱々の焼き芋が出来るのだ。凍るような外気に晒されながら、頬張る焼き芋は格別だった。これが僕の料理の原点なのである。

 どこかで拾った金網の上。釣った魚と掘った貝を焼いて食う。網の上には、当たり前のようにサザエとアワビも。海に行けば、魚も貝も落ちているもの(笑) 子ども心に、車海老を買う大人がずっとバカに見えていた。それが、昭和の瀬戸内だった。だから、魚のさばき方だって、知らないうちに覚えてしまう。

───あんた、いつでもお嫁に行けるわよ(笑)

 そう、冗談を言われる程度にまでなってしまうと、何でも自分でやった方が楽になる。説明するだけ面倒だ。その逆に、相手に気をつかって〝お願い〟というのが出来なくなった。僕には、大の苦手な領域なのだ。

───「よろしくお願いします」

 社交辞令としてこの言葉なら頻繁に使う。それは「おはようございます」同意語で、日常挨拶と何ら変わらない。その一方で、

───「助けください」 「一生のお願い」

 この言葉は使わない。冗談でも使った記憶がまるでない。というのも、使う場面がなかった…否、この言葉を出す度胸がなかったのだ。やっぱり、相手さんを思えば、おいそれと口には出せぬ言葉であった。なんかねぇ…罪悪感すら感じてしまうのだ。その僕が、

─── これからも僕を助けてくださいね。

 一緒に稲フェスの勢いで、共に小説を紡ぐ相棒へのメールの中に書いていた。連続的な発言は、「チョイ、チョイ、チョイ! お前、突然どうしたよ?」な迷惑行為だろうけれど、これからは、チョイチョイ使わせてもらおうと思う。必要なんすよ、彼の知識とお力が(汗)

コメント

  1. 昭和の瀬戸内、素敵ですね。僕は幼少期、山間部に住んでいたので春は山菜、初夏はグミの実、秋はアケビを採ったり栗を拾っていました。海産物の方が贅沢でいいですね(笑)あ、ウチも五右衛門風呂でした。あれ、板の上に乗って入るんですよね。

    • 山の幸もいいですね。親父から、裏山にある松茸の場所を聞いていましたが、キノコは恐ろしくて摂りませんでした(汗) 五右衛門風呂、ずっと冷めないから好きでした。うちの五右衛門さんは、固い陶器のような材質の丸い板でした。ウソかホントか? 下駄を履いて風呂に入るという噂を耳にしたこともあります。

      • その噂、やったことはないけれど僕も聞いたことがあります。どなたか、本当にやったのでしょうかねぇ?

        • 下駄って、緊張感あるでしょうね(笑)

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