今年は桃の着果率が高過ぎたかも?

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桃の着果率が高いと摘果が辛い
雑記・覚書き

――2023年5月2日(火)。

 桃の摘果作業二日目で気づいてしまう――今年の桃の着果率、高くね?。それは、作業量の増大を意味する。だってそうでしょう?、今まさにやっている作業が果実を摘むと書いての摘果である。その桃の実が、摘んでも摘んでも終わらないのだ。そして、作業要員は昨年の半数。僕もフルタイムでは出られなくて悪条件が重なる。

――更に、不安材料がもう一つ。

 摘果の主たる目的は、桃の実に対して栄養分と水分を集中させる事にある。もたもたしてるとそれが出来ない。けれど、日に日に実は育つ。育つと実の重さで桃の枝が折れる。奥様、時間が無いですよ。どうすんのコレ?、である。桃畑の総監督である奥さんはのんきな顔をしてる。逆に、こっちの方があたふたであった。

「今年の桃の実、多くない?」

「多いんよねぇ」

「何で?、今年が多いの?、去年が少ないの?」

「どうだろうねぇ。花の時期が長かったから」

 リーダーたるもの『ドンと構えろ』の見本であった。現状に全く動じる素振りすらみせない。そんな休憩時間の会話の中で、僕は別の事を思いだしていた。他でも無い、僕の畑の葱坊主に集っていたミツバチである。今年はミツバチが多いのかも知れない。人工授粉をしなくて済む。僕にとってはこれ幸いだけれど、半月先の未来を想像すると笑ってもいられない。春の風が頬を撫でた。その風に、僕の慌てっぷりをはらいその友人がクスっと笑った気がした。

「これって、ふたりでやるの?」

「そうなるかなぁ」

「そうなるのねぇ」

 僕らの会話を遮るようにスマホ鳴る。画面を見ると、一昨日メールを飛ばしたお客さんからである。それは、自分でも撮影出来るのに、僕に商品撮影を依頼し続けて15年以上にもなるお得意様であった。ADSLが普及し始めた頃、僕のホームページを見つけ出し、僕を現実の世界に引きずり出した初めての人物でもあって、今日もサヨリは元気です。

 誰しもが写真を撮る事が日常となった現代、僕に依頼し続ける理由は『雉虎さんが絡むと商品が売れるのよ。だから験担ぎ(笑)』なのだとか。そう言われると悪い気はしない。けれど、売れる理由が僕には分からない。そして、誰が撮っても写真は写真だとも内心では思っている。その商品撮影日時の打ち合わせの連絡であった。

「じゃ、土曜日で(笑)」

 撮影日が土曜日の午後に決まる。金曜日と言われなくて良かったと内心ホッとした。桃畑を放って置けない。取りあえず、金曜日はここに来られる。

「良いニュースです。予定が決まりました。明日明後日は別件があるので休むけど、金曜日は来られるよ(笑)」

 総監督はにやりと笑い、少し困った表情を見せた。

「あー、、、でも、1時半にしてね」

「なんでなん?」

「バーベキューするから」

「は?」

 そっか、そっか、金曜日はこどもの日だもの。お孫さんでも来るのであろう。了解しました、察しました。午前中の仕事の絡みで、いつもギリギリだったから嬉しい申し出であった。ホーホケキョ、ケキョ、ケキョ、ケキョ、ヶ?。トシちゃんの音程くらい少しズレてるウグイスの鳴き声は相変わらずであった。

――お疲れちゃん(笑)。

 桃畑が終わり自分の畑へ。今日は水道水を入れたペットボトルとシェイカーを持ってきた。もぎたてのよつぼし苺を洗って食べるためである。本日の収穫はですね、前回と同じ4粒である。苺はこれで累計9粒になった。農薬も肥料も使わず出来るものだと関心する。きっと、苺を置いている場所が良いのだろう。

 採ったばかりの苺を洗い、口に含むとやっぱり旨い。この調子なら、あと、二回ほど採りたて苺が楽しめそうだ。とは言え、四季なり苺である。まだまだ先があるのだろう。

 そうであってくれ(笑)。

コメント

  1. よつぼし苺。四季なり苺はお得感がありますね。味も雉虎さんのお墨付きだし、こんな素晴らしい苺はもっと沢山の人に知って欲しいですよね。知らないなんて、もったいない!、そう思います。

    • 今日、よつぼし一期生最後の収穫が終わりました。5粒採れました。追肥をして防虫ネットを外して花が咲けば二期生へ。とりあえずひと段落しました(笑)。

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