トマトは雨に当たると爆発するらしい

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自家菜園

───土砂降りなのに野良仕事。

ここ最近、畑の話題が辛くなってきた。だってそうでしょう?、次から次へと野良仕事が増えるもの。情報の中には真実もあればガセもある。予算と労力、そして時間…YouTube受け売りの、ガセネタを掴まされたら最悪だ。汗水流して「それ、無駄だから!」では泣くに泣けない。

───トマトはね、雨に当たると爆発するんだよ。

知ってる、それ嘘でしょ?。

雨のたびにトマトが爆発してたら、そりゃ、もう、大惨事ですよ。念のため、ネットで調べると…爆発するんだね、トマトって。降り頻る梅雨の雨、だから今日の畑は閉店ガラガラ、その筈だった。話すんじゃ無かった、訊くんじゃ無かった、ガセと思い込めば良かった。僕は今、雨の畑でトマトの屋根を作り始めた。もちろん、屋根の関する知識は無い。

───100均で材料調達。

そのつもりだった。だけれど、畑で良さげな材料を見つけたので転用する。山のゴジラ防衛費(猪対策)の使い過ぎで、無駄な出費は抑えたい。100均ネタはアクセスが稼げる、しかし、そんな事など言ってられない。

───ワイヤーメッシュを買ってしまったのだ。

鉄を格子状に組んだワイヤーメッシュは猪対策のド定番である。先日、ホーム・センターでワイヤーメッシュの表示価格を見て顎が外れた───春の値上げに乗じて、こっそりと値上っていた。この先、何処まで上がるか分からない。恐怖感からの購入だった。

───パワハラですか?、何ハラですか?、このタイミングで屋根の話を持ち出しますか?。

甘いトマトを育てる秘訣は、トマトに水を与え過ぎない事である。それは知っていた。けれど、水やりは水やり、雨は雨。自然の摂理には従うものとも考えていた。しかし、それは痩せた考えで、赤く実ったトマトに雨が当たるとトマトの実は割れるのだ───つまり、爆発───ガセじゃない。

───骨は出来た、屋根はどうする?。

骨組みを組んで腕を組む。

ラーメン店主、ピッコロ、ベジータ、ガンバスター、畑の真ん中で腕を組む。透明ビニールどうするよ。そこそこ厚くて透明なビニール。そんなのあるのかい?、あったとしてもお高いんでしょ?。雨の中、腕組みしても始まらない、端から見れば立派な不審者。とりあえずダイソー行っとけ。

───かくかくしかじか…そんなのある?。

店員さんグッジョブ!、結論が秒出た。

透明なテーブルクロス(110円)が、価格、サイズ共に僕のイメージにピッタリだった。ついでに洗濯ばさみも。ビニールに穴を空けずに固定する方法。向かいのホーム、路地裏の窓、僕の頭では挟む以外の方法が見つからない。

───雨の独り反省会。

こんな事なら、トマトは1つの畝にまとめれば良かった。こんな事なら、苗の間隔を考えれば良かった。こんな事なら、最初に屋根を張れば良かった。トマトの屋根作りは反省の場となる。土砂降りの雨の中、こんなに嫌な思いをしたのだから次からは失敗しない。そう心に刻みながら雨に打たれた。失敗は人生の年輪だから。

───こんなもんでしょ?、オッケー、オッケー!。

不細工な屋根が出来上がる。

不満はあるけど勘弁な。屋根が出来たと同時に雨は上がる、Yahoo!天気の予報どおり。最近の天気予報は当たるよな。そう思いながら、トマトの様子を伺うと…。

知らぬ間に小さな実を付けていた。野菜ってスゲェ〜な。

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