とてもお安い讃岐うどん店に連れて行かれた

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うどんイメージ画像
香川県・うどん・遊び場

───え?

 大きなキツネとうどん二玉、お代はたったの360円とはこれ如何に?

 今日は若い衆との現場であった。基本、昼飯の店は彼らに任す。だってそうでしょう? 若い子らのお昼の生き甲斐を奪ってはいけない。飯ぐらい好きにしなさい。ワガママな老兵は嫌われるからね。僕はいつでもそのスタンス。奢らないけど(汗)

 ハンドル片手に安いうどん屋に連れて行ってくれると言う。もう一人に「美味いのか?」尋ねると、「味は普通です」と意味深な返事であった。そっか、そっか、〝期待はしないでね〟という意味で受け取った。大丈夫じゃ、うどんが不味くたって死にはしない。

 現場から車で五分。二車線の細い道路。向かって右側にある店らしき建物がそうだと言う。控えめに言っても飲食店にすら見えやしない。

───やる気あんのか?

 これが第一印象だった。道路を挟んだ向かいの空き地に車を止めて店の前。地味な白旗に〝讃岐うどん〟の文字が見えた。こんなの誰にも分かりやしない。そんな店構えなのに、お客はそこそこ入っている…おじいちゃんばかりだけれど。

 そんな僕だっておじいちゃんだ。けれど、おじいちゃんレベルが数段上。きっと、僕がウルトラマンを見ていた頃には働いていたであろう、キングおじいちゃんばかりがうどん食ってた。若い衆から見れば、己のおじいちゃんくらいの年恰好で、今日もサヨリは元気です。

 この店はセルフの店であった。無造作に置かれたどんぶりの中に、うどんやそばが入れられている。大きなどんぶりは二玉入りで、小さなどんぶりは一玉入り。それを勝手に選んでレジで会計。トッピングには、おいなりさんと、おむすびと、数種の天ぷらと、大きなおあげ。選択肢はあまりない。もしかしたら、おでんもあったかも知れないけれど、僕はおでんに興味はない。

 慣れない店ではあるのだけれどお昼時である。客の流れを止めるてはいけない。僕はうどんが入った大きいどんぶりの上に、大きなおあげを乗せて会計を済ませて二度見した。360円って…間違ってない? 半信半疑でうどんをゆがく。ゆがきながら若い衆に確認を取る。

「お前のそれ、いくらだった?」

「420円です」

「安っす!」

 物価高のどさくさ紛れに、県民の味方だった讃岐うどんも600円代に突入している。それが300円代なのだから、そりゃ来るよな(笑) 

 問題は味である。価格に見合う味でなければ讃岐の地では生き残れない。安くて潰れた店もある。麺は太麺、艶も上々、ビジュアルからの不安はない。イメージ的にはスーパーのうどん。割り箸で麺をつかみ、一気にズズっとすすり込む。脳内で回るスカウターが戦闘力を査定するぞ、カカロットぉ!

 若い衆に言葉どおり、確かに味は普通であった。でも、出汁は僕好み。

 絶妙な価格に対する満足度、不満と満足との境界線、頭文字Dくらい峠ギリギリを攻めた味。下手すりゃバズる店である。でも、僕はこの店を紹介しない、否、出来ない。

───今の時代に撮影禁止!

 天ぷらの前に置かれたダンボール。その切れ端に真っ赤な太文字の警告板。流行ればいいってもんじゃない。それは、長年通った常連さんへの思いやりなのだろう。常連さんファーストなのだ。冒頭のおじいちゃんらが主な客層なのである。そんな粋な計らいに野暮な真似もしたくない。だから、名前も写真も出しません。

 でも、こんなお店が讃岐にはありました。それだけをご報告したくて記事にしました。現場が近かったら、また食べよ!(美味)

コメント

  1. 今回のうどん屋さん情報。頭文字Dくらいの攻め具合→常連さん達の聖域→撮影禁止→ルールは守ろう→掟と人情→故に詳しく紹介できない→掟やぶりの地元走り…否、掟守りの地元すすり。こんな感じの解釈でいい? 定年退職して時間ができたら、本場の讃岐うどんを食べに行きたいな(笑)

    • 僕のブログでは影響力もありませんが、インフルエンサー達が広めたら大変なことになるかもですね。なんか、こじんまりとやりたい感じだったので、おぼろげな記事にまとめました。 マコトさんがこちらへお越しの節には、とっておきのお店にご招待しますね(笑)

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