愛猫サヨリと復活のウンチ爆弾

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うちの猫の話

───こ、この感触は…。

事務所に入るや否や靴底に感じる違和感。違和感というより嫌な予感というやつだ───ウンチ爆弾。数年ぶりに食らってしまった。

───無言の抗議である。

うさぎは寂しいと死んでしまうと言うけれど、愛猫サヨリはポルターガイストを引き起こす。何かが倒れていたり、何かの位置がずれていたり、ゴミ箱がひっくり返っていたり、ウンチが落ちていたり。そんな嫌がらせを始める。寂しいとそうなるのだろう。

───数年前まではそうだった。

僕もサヨリもまだ若く、悪戯がトリガーとなりバトル勃発も珍しくは無かった。けれど、そんなオイタもピタリと止まる。他でもない、老化である。眠る時間が長くなり、活動時間は短くなる。動かなくなり、食欲は無くなり、背骨が目立つほどに痩せ細る。目から涙、鼻から鼻水、口から涎…。もう、長くない。食べられるものを探し、好きなだけ食べさせた。

───そこからお刺身生活が始まった。

豊後くろしお鰤(刺身)を食べる猫

死んでないよな?。ドアを開けるたび、嫌な想像をする毎日。そんな我が子を人前なんかに晒せやしない。彼がTwitterへ姿を現す回数が激減する。サヨリの写真を投稿するのは、彼が元気な時だけだ。体調が良い日だけ写真を撮った。

───この夏、越せるか?。

夏場になると、グっと体調を崩す老猫に、心配を重ねる数年間だった。けれども今年は違う。別物である。食欲旺盛で体重も増えた。活動時間も長くなる。外へ出るのを嫌がっていたのに、散歩の催促すら始まった。そこからのウンチ爆弾にほくそ笑む。

───悪戯は元気のバロメーター。

つまり、元気いっぱいサヨリさん。朝ご飯を食べさせて、次に会ったのは10時間後。仕事だからそんな日もある。ぐにゃ…あっ!。疲れた体にウンチ爆弾。とんだサプライズをお見舞いされた。

───何処で何をしていたニャ!。

僕の足下へ駆け寄り、ブンブンと尻尾を振り、小さな顔をジーンズに擦りつけ、気が済んだらデスクの上から僕を睨む。お前は虎か?、尻尾が二本になってない?。もの凄い目力と可愛いの暴力。

───そっか、ご飯ですね。

まんぷくパウチ

猫皿に入れたまんぷくパウチ。ガツガツと食べ、おかわりを要求し、ミルクを飲み干し、僕の膝の上に座り込み、僕の動きを封じる。時折、ジーンズで爪を研ぎ、顔を上げては僕を睨む。小さな頭を愛でながら、今年の夏は大丈夫だと確信しながら、行きたいトイレを我慢する。

───サヨリは今日も元気です。

この鬱陶しさが心地良い。

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