猫からのプレゼント

水曜日(猫の話)

───水曜日は猫の話

 猫とは不思議な生き物です。不思議な縁を引き寄せる。最近それを強く思う。絶対に出会うはずのない人を、ぬるっと、さらっと、うちのサヨリが引き寄せた……。8年前、猫ブログを書き始めた。5年が経って、サヨリの出番は少なくなる。年老いた猫を記事ネタにするのは忍びない。寿命だもんな……そんな、別れの予感も感じていた。だから静かにフェイドアウト。体調が悪くなり、やせ細り、食事すらままらなない。そんなサヨリを書くのも辛い。それでも、今日もサヨリは元気です。今だって、サヨリは僕の膝の上。ご飯もチキンと食べています(笑)

 あれだ……猫ブログを始めると、サヨリは何かしらの事象を引き寄せた。アクセスだったり、物だったり、仕事だったり……人だったり。でもそれが、僕の人生を変えることなどあり得ない。そこまでの影響力など、僕のブログにはないのだから。けれどもブログ開設6年目、僕の予測はあっさりと覆された。運命の悪戯か? はたまた、Google様の気まぐれか? 後に一生の友人と呼ぶ人物を引き寄せてしまった。輪廻転生があるのなら、前世も来世も、きっと何処かで出会うのだろう……そう、思わせる人物だ。

 小説を書き始めたのは、その友人からの誘いがあったから。そうじゃなければ、小説を書くなどあり得ない。そもそも、小説なんて意識したことすらなかった。万年通信簿国『2』の僕が、小説を書くだなんてチャンチャラ可笑しい。夢は寝て見ろって話である(汗)

 それでも僕は書き始めた。サヨリの引き寄せの法則には先があったのだ。友人は、後に一生の相棒と呼ぶ人物を引き寄せた。友人は僕に小説を書かせ、相棒は僕をサポートし続けている。一年前から今もなお……。時々、偶に、ふと思う。こんなことって……ある? この状況が、それこそ小説のように思えてしまう……不思議だ(汗)

 小説家は孤独だという。

 無名ならば、なおさらだ。ひとりで苦悩し、ひとりで悩む。それを何度も繰り返し、ひとりで書いて、ひとりで仕上げる。それを読んでくれる人なんて……皆無に近い。それが現実なのである。物語を書く行為など、誰も理解してもくれない。たとえ、ペロリと口にしようとも「へぇ~、凄いね」と、失笑されて終わるだけ。だって、そうでしょ? 日常生活で小説の話をしたことないもの。銭儲けの話とはわけが違う。それは、みんなの対象外。そもそも、僕の周りに文字を読む人など存在しない。僕の周りは老眼ばかりなの(汗) どう足掻いても、孤立の道は避けられない。ひとりで歩く一本道。僕も時間が惜しいから、その手の話題はヘラヘラ笑ってスルーする。知らない顔ではぐらかす。

 これが僕の現実なのだが……他の人と違うのは、理解してくれる友人と相棒がいることだ。ある意味で、僕よりも僕を理解している。書き手にとって、この存在は何よりも大きい。それだけで、ありがてぇ~! なのに、彼らの他にもいてくれる。幸せだ(笑)

 その全てをサヨリが引き寄せた。その元をたどれば、僕に友人を引き寄せたのは〝100均で買った猫柄財布で金運アップ!〟の記事である。この記事を書かなければ、今の僕が存在し得ない。ブログ王邂逅も100パー無かった。その意味からも、僕にとってサヨリは特別なニャンコなのです。この子からの恩恵は計り知れない。つーことで。にゃ~、サヨリさん。猫からのプレゼントのお返し……つーたら何だけど、ちゅーるでも食べるかい?(笑)

 ちなみに新作、頭の中でストーリーの全てが繋がりました。これまで以上に、友人を満足させられそうな気がしています。それ相当に文字数が伸びちゃいますけどぉ。ま、いっか(汗)

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