面倒見が良いのか、お節介なのか、姉貴肌なのか、嫌がらせなのか。なぜか目の前に『米国産牛すじ肉(カレー・煮込み用)by マルヨシセンター』がある。ご丁寧に半額シールも貼られている。「ブログの記事ネタに使ってね」と渡された。たまにある無茶振りという名のリクエスト。生ものはちと困る。愛猫サヨリは肉を食べない。焼いても固い。煮込むのも面倒。捨てようものなら僕の命の保証は無い。
目の前の牛すじ、膝の上にはサヨリさん。小さな頭を撫でながら、牛すじレシピを考える。頭に浮かぶおでんとカレー。いやいやいやいや―――無い無い無い。それは無い。もっとこう、手軽で、短時間で、美味しいの。電子レンジは無しで。
そう言えば、おもちゃの炊飯器があったよな。どっかにあったよな。黄色いコンテナ。その奥でPanasonicの炊飯器(SR-MC03)が転がっていた。もちろんガンダム色だ。炊き込みご飯ならイケる気がした。20分程度で牛すじが柔らかくなるのか。その疑問だけが残るが、人間、努力は必要だ。とりあえずやってみる事にした。
牛すじ肉は炊飯器で米と炊くと普通に喰える
こいつで炊き込みご飯を作ってみよう。笑っていいとも!でも炊き込みご飯の企画やってた。為せば成る、為さねば成らぬ、何事も。米2合に水を入れ、牛すじ、玉子、しめじを入れる。味付けは刺身醤油を使った。
お試しだ。食えればそれでいい気分だった。何もしなかった理由を考えるよりも楽だ。おもちゃの炊飯器のスイッチを入れる。カチンと音がして小さなオレンジ色の灯りが光る。良かった…動いた。第一関門突破だ。
しばらくすると、コトコトとお湯がたぎる音がし始める。20分もあれば炊き上がるだろう。と、冷蔵庫の中のニンジンを思い出した。入れちゃえ。この際だから、何でも入れちゃえ。はじめちょろちょろなかぱっぱ、赤子泣いてもふた取るな。そんなの知ってるよ。でも途中で入れた。どうでもいい…今日はそんな気分だった。そもそも、これでご飯を炊くのは初めてなのだから。不安しか無い。待っている間、HPバトラーの記事を書く事にした。想い出話なら20分もあれば書ける。暇つぶしに丁度いい。
バトラー執筆が終わる、炊飯器のスイッチがカチンと上がった。ご飯はね、すぐに開けちゃぁ~ダメだよ。蒸らないと美味しくならない。記事を仕上げるまではロスタイム。さらに20分蒸らした。炊き上がった炊き込みご飯。見た目は悪く無かった。予想以上に上出来に思える。熱々だった炊飯器もお手頃な温度にまで冷えていた。
割り箸を口に咥え、炊飯器の内釜をデスクの上に置く。サヨリさんは僕の膝の上から、興味深々と釜の中を覗いた。クンクンと臭いを嗅いで、やる気を無くしたように膝の上で眠り始めた。再び嫌な予感が目を覚ます。しめじを一本口の中へ。…イケるじゃん。普通に美味い。
続いて本丸である牛すじに箸をつける。もっと、こう、固いのかと思っていたのだけれど、食べられるレベルまで柔らかく仕上がっていた。刺身醤油の辛さと甘さも丁度いい。刺身醤油の代わりにだし醤油だったら、満足度も更に上がったであろう出来だった。
炊き込めるのなら鬼に金棒。米国産は固いんだわ。失敗すると辛いんだわ。その心配は解消された。あと、2~3回分の牛肉が冷蔵庫で眠っている。もう怖いものは無くなった。カレー、野菜スープ、寄せ鍋…この炊飯器は何でも調理できるらしい。
さて、次は何を作ってやろう。キチンとSR-MC03の説明書を熟読してから料理に挑もうと思う。そうだ、フランダースの犬でネロが食べていたシチューが良いかな。じゃがいもたっぷりの牛すじシチュー。作り甲斐もあるというもの(笑)。
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